イラスト

オマケSS


 

***
 嫌だと何度言っても、やめてくれない。

「ゃ、だ…これ、や、」
「だめだよ、夏弥」

 伸ばしかけた右手が、背後から洋介に止められる。
 目許を覆う、布。目隠し。これが、嫌だ。

「夏弥、これ好きでしょ? ほら……」
「は、ァん…っ」

 いきなり今度は左手で性器を握り込まれて、夏弥は慌てて洋介の手を掴む。が。

 ヌチュ…
「ッ?!」

 響いたいやらしい水音に、思わず手が緩む。
 敏感な場所をゆっくりと上下されて、ぞくぞくと背中に走る快感を止められない。

「ぐちょぐちょだよ、夏弥。どんどん出てくる…ほら、太腿まで垂れてるよ?」

 後ろから囁かれる洋介の言葉に翻弄されて、自分の性器が今どんなに卑猥な状況になっているのか想像してしまって、夏弥は熱に浮かされてしまう。
 洋介に触れられるたびに、赤い亀頭から透明でヌルヌルする液体を溢れされる、自分。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、

 扱かれる度にその粘着質な音は大きくなっていく気がする。

「は…っ、にゃ、ぁ…っ、や、やだぁ…」

 いやいやと頭を振ってみるが、洋介はくすりと笑っただけだった。

「嘘ばっかり。大好きでしょ?」


 こんなに躯が喜んでるんだから。



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