イラスト

オマケSS


 

***
 ねぇサリ、脱いで。
 そう促した彼が、妙に躊躇うものだから、おかしいなとは思っていたが。
 渋々肌を曝した彼の胸は、カイルの想像を絶するくらいにいやらしい状態になっていた。

 白い、程よく筋肉のついた胸板に…絆創膏。
 それも、ぷっくりと勃ち上がった乳首の上に、1枚ずつ。

「あ、あの。こ、擦れてしまって、その、調練に集中、できなくて…」

 じっと見つめるカイルに、サリが言い訳する。
 ごくりと喉を鳴らすと、カイルはくすくすと笑ってみせた。

「ふぅん? 擦れて、痛いの?」

 ぺり、と右側の1枚を少し剥がす。美味しそうに熟れた乳首が顔を出した。

「痛いなら、舐めて治さなきゃね?」
「ッん、…っふ、殿下…っ」

 きゅ、とサリの眉が寄って、慌てて止めようとしたのだろう右手に、そっと自らの左手を絡めて壁に縫いとめる。
 そして余った右手は、絆創膏を押し上げる左側の乳首を刺激する。

「っぁ、…は、ぁ…っ、ゃ、殿下…」
「どう? まだ痛いの?」
「っぅ…」

 唇に食んだまま見上げてやると、彼は既に涙を灰色の瞳に滲ませていた。
 ほんとに全く、可愛いひと。


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