イラスト

オマケSS


 

***
 膝が折り曲げられて、まさしく化け物サイズのモノが、押し当てられる。

「可愛く啼くんだ、クロウ…」

(冗談じゃ、ねぇっ…!)

 このまま大人しくヤられてたまるか。夢中で床をまさぐった手に、硬いものが触れる。銃。吸血鬼の弱点だとされる、太陽の光を縒り集めて打ち出す、ソーラー・ガン。

 ぐち、と信じられない音と共に這入ってくる、化け物。
 クロウは必死に首を振り、異物の存在を忘れるよう努めて、引き金を絞った。

「アーメン!」
「?!」

 キュン、と光が突き抜ける。外した。この上ない好機を逃したことに、思わず舌打ちをする。
 ワイズの薄い唇が、笑みを形作る。

「…大したハンターだ」
「へッ、そりゃどーも」

 悔しくて、こちらも無理に笑ってみせる。だがまだこの至近距離。仕留められる。


「消えろ!」


「だが、甘いな」

 勝利を確信した途端、文字通りに躯を貫く感覚がして、駆け抜けた電流に全身が痺れた。

「ッあぁあっ?!」

 激しく揺さぶられ、内側を擦られ、頭の中が真っ白に塗り潰される。喉から迸る声が抑えられなくなって、そして──。

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