イラスト

オマケSS


 

***
 ひくひくと肩を震わせて泣く望に、上総はくすりと笑う。

「よく似合ってるよ、望。ほんと、女みたい」
「…っ」

 上総の笑みに、望は更に羞恥に顔を歪めた。

 丈の短いセーラー服。過ぎた学祭で、1年の女子が使ったとかで、自治会員が妹から借りて来たというものだ。
 それを見つけて、面白半分で上総は嫌がる望にそれを着せた。
 どうやら望にも矜持はあるらしく、『女のようだ』と言われることを嫌がっている節がある。

 まあ、だからこそ着せたわけだが。

 しかも。

「上総、先輩…あの、し、下着、返して下さ…」

 スカートの中は生まれたままの姿だ。腕を掴んで立たせると、びくっ、と望の躯が震えて、そして「ぁ、だ、だめ…」切ない制止も虚しく、つぅ、と腿に白い液体が伝った。
 望のモノは勃起していないから、上総がさっき大量に注いだものだろう。
 恥ずかしさに改めて涙を流す望に、上総は笑う。

「望、手、繋いで帰ろうか」

 このまま。

- 36 -
[*前] | [次#]

/55

『頂き物』へ / >>TOP


 
 
×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -