オルターナティヴ

10



「ふ…っ、ぅ…ッ? うっ? ぅン――!」

 熱いものが押し入って来る。内臓がせり上がるような感じがして、霙は我に返った。まさしく、「強姦」、されている――。

――そんな、とこ、に…ッ!!

 下半身を支配する熱に、揺さぶられる躯に、思考が追いついていかない。太い性器が、股間を見え隠れしていた。ぐちゅッ、ぐちゅっ、と一際大きな音がして、尻に男の陰嚢が打ちつけられる。ナカを擦り上げられる感触が、霙の理性を打ち壊した。


――も…ヤ、だ…。


 すとんと、眠るように霙は意識を失う。
 それでも男は律動を止めず、小一時間に渡って失神した霙を犯した。霙の腹に思い切り淫水を吐いたあとで簡単な処理をすると、手錠を外し、口の布を抜き取った霙の躯を抱え上げ、近くに止めてあった車の中に運び込む。

「遊糸に連絡をしないとな」

 そう言って、男はほくそ笑んだ。





『君のクラスメイトを、家に招待したよ。帰っておいで』






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