オルターナティヴ

08



「んぅう…ッ! んんーっ!」

 グリグリと鈴口に舌をねじ込まれ、涙が溢れた。躯を蝕むゾクゾクする感じ。じゅる、じゅぽ、と卑猥な水音が自分の股間からしているのが信じられない。
 熱い口に包まれ、吸い上げられながら上下されると、拒絶する頭とは裏腹に、感じてしまう。

「んふぅ…っ、ふ、ぅんん…っ」

 こんな、外で、男に性器を咥えられているなんて。思うと、涙が止まらない。なんで、どうして。そればかりが頭を埋める。

――早く、終って…!

 しかし、霙の願いは届かず、男は霙の蕾に手を触れた。

「っ?!」

 表面を撫で、皺を拡げるようにして確認し、ぐ、と力を込める。指先が少し、ナカへ這入って来る。

「んんぅー!! ん゛んー!!」
「ほら、力を抜いて。ちゃんと濡らしてあげるから」

 ぶんぶん頭を振った霙に男は囁くと、指を僅か埋めたままの蕾に舌を寄せた。熱いような冷たいようなヌルつく感触に、また霙の躯が跳ねる。

「んぅーっ?!」
 れろれろ、ちゅ、ちゅる…っ、くちゅ、

 ゆっくりと蕾に唾液を送られ、無意識にヒクン、とそこが収縮する。指が奥へ進む。僅かに引かれる。内臓を引っ張られるような感覚。思わずまたヒクン、と収縮させてしまう。その機に、また指が奥へ進む。唾液が送られる。

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