憂鬱サニーデー

09



「仕方ない」
「ッ?!」

 突然、パ、と手を離されて、爆発寸前だった熱が躯の奥にわだかまった。ビク、ビクと花芯が震える。
 訳が判らなくて、浮いてくる涙もそのままに、遊糸はただ橘を見上げる。
 橘はローションでどろどろの手を拭い、にっこりと遊糸に向けて微笑んだ。

「遊糸がやめろというからね。どうした遊糸? 何かして欲しいのかな?」
「ッ! はっ…はぁ…っ、は、放せよ…っ!」

 下半身がもどかしくて苦しくて堪らないが、イかせて欲しいなんて死んでも言えない。
 指先でたぷたぷと橘が遊糸の双球を弄ぶ。

「ふぁああっ! あぁっ、やめ、ああぁっ」
「うーん…まぁ、言葉遣いも、おいおい、直していこうか。自分で遊びたいかもしれないけど、まず父さんと玩具の使い方を覚えような」
「ぁは…っ、はッ…はぁっ…ぃや…っなに…?」

 胸の上で橘が先ほどの玩具にたっぷりとローションを垂らす。零れた分が胸を滑って気持ち悪い。
 ぬちゃ、くちゅう、と音を立てて橘が玩具にローションを絡める。

 ぐいと膝に引っ掛かっていた下着やパンツを下ろされ、脚の間に座られて、股を閉じることを阻止された。驚く暇もなく、橘の指が蕾に触れる。

「っやだ…っ! やだ!」

 蕾は『悪戯』で指を少しだけ挿れられる。散々表面を撫でたあと、襞を丁寧に解すようにして太い指を入れて、入り口を何度も行き来されるのだ。
 今回もそうだと思って脚をバタつかせると、右足首を掴まれ、持ち上げられた。

「や?! な、なにす…っ!」

 ぬるり。


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