憂鬱サニーデー

07



「いやらしい子だ。玩具がどうとか言っていたのは、欲しいからなのかな?」
「ひっ?!」

 ゆっくり見せ付けるように半透明の小さな球が棒状に連なっているもの――遊糸は知らないが、アナルパールと言う性玩具――を取り出されて、声が引き攣る。

 見たことのないものを布越しとは言えど股間に擦りつけられて、遊糸は暴れることも出来ずに躯を強張らせた。
 無機質な硬さを持ちながらも、力を加えられてしなるそれは、遊糸にとってただの異物でしかなく、その異物の使い道が判らないということで更に恐怖が募る。

「な、なに…なんだよそれ…っ? やだ、やめろ…っ」
「おや、知らないのか。恐がらなくていい、遊糸が欲しがっていた玩具だよ」
「ぃや…っ! いらな、やめ、やだ…ッ!」

 必死で首を振り拒絶を示すが、橘はただニヤニヤ笑って、遊糸のベルトを抜き、下着ごとパンツを剥いでしまった。
 外気に触れて、色付いた花芯が僅かに震えた。

「やめろっ! 見るなっ! 見るなぁ!」

 暴れようとするが、パンツが膝までしか下ろされていないために、身動きがほとんど取れない。
 橘が花芯の先、鈴口を親指の腹で刺激する。

「ふぁんッ…!」

 他人に触られたことなどない場所の、更に敏感なところをいきなり刺激されて、上げてしまった嬌声に遊糸は顔を赤らめる。
 扱くように手全体で包まれれば、もはや言い逃れなど出来ないほど、花芯は硬くなってしまう。

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