22/05/07 04:03 20分でどこまで書けるか試作(そんなつもりじゃなかった、そんなつもりじゃなかった 2))の続編。 おばか×おばか、親友同士。 攻:塩田 受:杉 杉視点。シチュ萌え、エロくない。
「おはよ」 「…おはよ」 色々考えたけど結局、塩田は最初から最後まで俺のことを楽にしてくれようとしただけだったなって落ち着いた。キスはまぁ、アレだ。ノリだ。 だから普通に挨拶した。塩田はちょっと驚いたみたいだったけど、俺が気にしてないって分かれば元に戻るだろう。 「もーお前アレはやり過ぎだかんな! 二度とすんなよ!」 笑って言う。ちゃんと笑えたかな。 「お、おう」 塩田も苦笑いして、そこで話は一旦終った。終ったんだ、ほんとに、そこで。一度。 終ったから、体育が終って着替えてるとき、つい普通に話してしまった。いつものノリで。 「乳首の痒みマジ消えねーんだけどどうしよ」 声に出してしまってから、赤く勃ってる自分の乳首と隣で着替えてる塩田の存在にかぁあ、と耳まで赤くなんのが分かった。俺の馬鹿、なんでわざわざ! けど。 塩田は「おらよ」と新品の小さいチューブの軟膏を俺にくれた。有名な家庭用の薬だ。 「傷口用の軟膏。これはメントール入ってねぇから」 「…なに、どしたん」 「まあ、…その、前のお詫びを込めつつ。塗ってから絆創膏とか貼っとけば。なんか最近デカめのあんじゃん。四角いの。薬塗ったあとに貼っとけば擦れねぇから治るの早いんじゃねぇの」 「お前天才かよ」 やっぱり塩田はやり過ぎたってのは思いつつ、俺のこと考えてくれてんだ。 その日から風呂上がりに薬を塗って、絆創膏を貼って過ごした。 2日目くらいから、より乳首がすげー痒くなって、掻き毟りたくなって仕方なくなったけど、軟膏の説明書き読んだら『5、6日経っても痒みが消えなかったら受診を』って書いてた。 ならかさぶたが痒いようなモンだろと思って、俺はその生活をそのまま続けた。 ほんのちょっと、違和感はあったんだけど、そのまま。 体育の着替えのときに、5日経っても絆創膏を胸に貼ってんのを塩田に見られて、あいつはなんだか申し訳なさそうな顔をした。 「…え、まだ痒いん?」 「あ、いやきっと効いてる! なんかかさぶた痒いみたいなモンだと思うし、もうすぐ…」 「いや、薬合わなかったんじゃねぇの。悪い…もう今すぐ取れよそれ。かぶれたりしてねぇの」 そう言って塩田の指が、俺の絆創膏に──正確に言うと、その絆創膏を押し上げてる乳首の先を絆創膏越しに掠めた。 「ゥんッ…!」 びくんッ! と、たったそれだけで俺の躯は跳ねて、塩田は驚いたように手を引いた。 もたもたしてる間にみんな教室に戻ったらしく、更衣室には俺と塩田だけだったから助かった。いや全然助かってない。 この前の醜態を芋蔓式に思い出して真っ赤になる俺に、塩田は「剥がすぞ」とぺりぺり絆創膏を取った。 そこには、AV女優みたいに綺麗なエロいピンク色になった俺の乳首が勃起してた。 空気に触れて、しっとり軟膏で蒸れてたソコがまたぴりぴりする。痒い。痒い。触りたい。触りたい。 「ヤバ…なにコレ」 塩田の素直な感想がホントソレ過ぎてなにも言えない。俺の乳首は元々普通に薄い褐色だったから。 「な、なんか分かんねーけど、絆創膏貼ってたら蒸れたんだと思うんだよな…それでこ、こんな色になんのオドロキだけどさ」 変わったのは色だけじゃ、ない。 ほんと痒くて痒くて、触りたくて触りたくて。 触ったら、 ふにっ 「ッあんッ!?」 触られて、全身に痺れが走った。 そう。触ると気持ち良くて気持ち良くて。夜、何度もつい絆創膏の上から乳首に指が伸びて、カリカリクリクリ弄った所為もあって、きっと、こんな。 「ぁ、と、…だ、だから塩田の薬の所為じゃねーから、ほんと気にしないで…」 明らかにエロい声出してしまったことを無かったことにしようと俺は取り繕う。 塩田は信じられない、みたいな顔でずっと乳首を見てて、もう1枚の絆創膏も剥がした。同じだ。綺麗なピンク色。 「エッロ…」 「うぅ…言うなよ…」 夜、自分で弄った負い目があるから、俺は気遣ってくれた塩田に返す言葉がない。ほんとごめん、折角俺のために考えてくれたのに。 そんなつもりじゃなかったのに。 「痛いん、これ」 「いた、くはない…」 「そっか。なら良かった」 塩田が困ったような顔で小さく笑った。いいじゃん、色が綺麗なくらいなら。そう言って終ってくれそうな気配に、俺が気を抜いたとき。 「マジで効くんだ、あのネタ」 そう低い声で呟き、塩田は俺のそのエロピンクの敏感乳首に思い切り吸い付いて、舌を絡めて舐め回した。 悲鳴みたいな啼き声を必死で耐え続ける俺は。 漏らすように触られてもないち○こからヌルヌルしたのが溢れて、太腿に伝い落ちる感覚を感じた。 |