携帯を
□呟き
2015/03/16 02:36


 iPhoneに替えました。
 パソコンもWin、今まではAndroidだった杉浦、使い方が判らない。杉浦には早過ぎたんだ。
 iPhoneに替えて良かったかと言われれば、「良かったと思うよ。だって携帯触る時間減ったもん」と答えるしかないくらいに判りません。真面目に生きられます。

 そんなこんなで、お久しぶりです……。
 まさかホワイトディも終ってるなんてそんな。
 いやホワイトディだからなにとかありませんけど。

 さて、年度末のばたばたで、せっせと裏で執筆してる以外に特筆すべきこともないのですが。
 折角なので、小話でも。前戯でおしまい。

+++
(視姦?)


「…っ、は、…ッん」

 漏れそうになる声を、必死で抑える。
 首筋から耳にかけて、ちゅ、と柔く吸われたり、ぬるっ、と舌を這わされたり、その度にぞくぞくして、腰になにかわだかまる感じがして、身体がくねる。
 俺を組み敷いた男だって、そんなにガタイがいいわけじゃないのに、手首を押さえつけられてマウントポジション取られてるだけで、一切の抵抗ができない。
 いやいや、俺だって自分が細いのは知ってたけどさ。これはないんじゃないか?

「ダメよ、ほら。声我慢しちゃ」

 男がふたり絡み合うソファの前で、俺の彼女様が平然と言う。
 俺は涙の浮いた目で、彼女を睨む。彼女は嬉しそうに微笑んだ。ああ、可愛い。

『ホワイトデーのお返しは、ショウ君がいいな』

 そんな殺し文句に、…浮き立つと思ったか? いやいや、嫌な予感しかしなかったね。
 付き合って2年、彼女の変な性癖は端々から知ってはいたんだ。
 まさか3次元、しかも自分の彼氏すらも対象になるとは思わなかったけど。

「ぁっ!」

 ぢゅるっ、と音を立てていきなり乳首を吸われて、喉が反った。
 気持ちいいとかそんなのは判らない。ただただ、驚いた。

「ふふ。ショウ君はほんと、私の好み。好みの受け。おっぱいで感じられるようにしてあげるからね」
「ぃ、らね、よ…っ」
「うんうん。その調子っ」

 細い俺だ、体幹にも肉など付きようがないのに、胸を揉むようにして乳首を捏ねられて、逆の乳首は舐め転がされ、吸われて、身体がビクビク跳ねる。

「ていうかっ…、こいつ、まじ、誰…っ」
「んふふ、ショウ君のこと好きなひと」
「マジかよ…っぁ?! ぁ、やっ、やめっどこ触っ…!!」

 乳首から口は離さないまま、男の指が俺のア○ルに触れる。まさぐるように動く指に、思わず腰が揺れる。わ、わ、ちょっと待って、ア○ルってどうやって制御するんだっけ。
 俺が混乱してるのを楽しむように、男は口許をニヤつかせる。

「ね、ショウ君。私が好きなプレイ知ってる?」
「それ、は、男同士のって意味…っ? ッやめ、やめろってば!」
「うん。男同士ならではってわけじゃないけどね」

 彼女の言葉に応じるように、男が乳首を解放する。そして、俺の足首を掴んだまま一旦ソファに降りると、

「ぅあッ?!」

 俺の脚を折り曲げて、持ち上げた。腰の下に膝を入れられた所為で、股間が相手に丸見えで、同時に俺からも丸見えで。
 男の顔が、股間に近付いて。

「ぇ…あ、う、嘘だろ、や、やめ…っ汚…!」

 俺はそれを信じられない思いで凝視する。目が、離せない。男の舌が、これ見よがしに、俺のア○ルを。

 ぺちゃ。

「ぁっん──…っ」

 ぺちゃぺちゃぺちゃ。

「ゃっゃっ、やめ、ばか、なに考えてっ…あ、ぁ、んんん…っや、やだ、やめ…っ」
「あはは、ショウ君かわいい」
「ぅるせ、おま、まじふざけんな…っあ、んんん…っ」
「かわいいよ、ショウ君、すっごいかわいい。ほんと理想の受け」

 彼女の監視の元、その笑い声を聞きながら、俺のことを好きだとかいう男にア○ルを舐められるという謎の状況。
 恐らくそこで終る、わけもない。
 俺は涙の浮く目で、もう一度彼女を睨んだ。

「っら、来年のバレンタインは、絶対、要らねぇ、かんなッ…!」




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