「うわっ一方通行これデフォのまんまじゃん!」
「………、ナニ 人の携帯勝手に見てやがる」
「いや、待ち受けどんなのかなぁと思いまして…ってか携帯持ってたんだね」
「あァ」
「ふーん…」
「…あァ?オマエナニすねてンだァ?」
「す、拗ねてません!」
「まァイイけどよ、ホラ、携帯出せ」
「……?」
「だから、携帯オマエも持ってンだろォが。寄越せ」
「…言っとくけど、いかがわしいものは何一つないよ!」
パコン、と頭をチョップされた。
「……また女らしさの欠片もねェ携帯だな」
「だ、だって支給されたんだもん!」
「あ゛?支給?………オマエはアホか」
言うなり一方通行は携帯を真っ二つに折ってしまった。学園都市自慢の携帯電話も第一位の前にはこの様である。
一方通行はふンと言って部屋へ行ってしまった。ちぇ、もう寝るんか、と思いつつ真っ二つにされてしまった携帯を弔うかと拾いあげてから、
「あ」
気付いた。
(そっかそっか、コレGPSついてるんだ……つまり科学者たちに私の居場所はバレバレだったってコトか…)
「アクセラ!私はアホです認めます!ねぇちょっと部屋行ってもいいですか愛してる!」
「うぜェ死ね」
何となくなし崩しに始めた同居だったがどうやら彼は私を匿ってくれるらしい。