CLAP THANKS 拍手ありがとうございます!! 本編はとりあえず無視して 拍手お礼のSSです。 打ち止めが寝た後の 一方通行と二人きりの時間。 本編より甘め(?)でお送りします。 ――真夜中の君は #6 「おィ、前回の拍手お礼がバレンタインで、今回のお礼もバレンタインネタとはどォいうことだ」 「作者のせいだから!私のせいじゃないから!」 「ンでお前は前回の反省をして今回はちゃンとあンだろォな?」 「モチのロンでございまさァ」 「なンで急に江戸っ子口調になってンだよ…」 呆れつつも、今回はチョコレートを用意しているとわかり、一方通行の口元もほころんだ…のも束の間だった。 「ほ〜らチョコだよ☆☆」 ポテ、と左手から板チョコが落ちた。それはソファに腰掛けた一方通行の足元へ。 「これはこれはどォも…って前回となンにも変わってねェだろォがこのアホ!!!」 「てへぺろ」 「おィ……こっちこい」 「…嫌だ」 「嫌じゃねェマジでぶっ飛ばすぞ」 「だって叩くんでしょ!なんかこう絶妙な力で!」 「叩きゃしねェよ、いいからこっち来て座れよ」 「逆に怖いよ!そんな悪魔の微笑み出来るのアクセラだけだよ…!」 ち、と彼は舌打ちしてから、彼女の腕を強い力で引き寄せた。 「わ、」 とよろめく彼女をソファに座らせ、隣から腰に手を回しガッチリと。 「(こ、この展開はっ!貞操が、貞操が危ない!)」 「確か耳がいいンだっけかァ?」 「ふぇ!?…ひぁっ」 ぺろり、と。 「足開け」 「な、なななにをい、」 「キモチヨクしてやっからよォ…」 「めっちゃわらっとる!!いや!変態!ロリコン!もやし!色白!」 「おィ、あンまうっせェと打ち止めに痴態さらすことになンぞ」 「(この人本気だ…)あ、あのね!アクセラ、実は…っ」 「うるせェ」 くちゅ、と口を口で塞がれる。必死に両手で彼の胸板を叩くが、なんの反応もない。むしろ燃えてきた、ということなのか、腰に回した手と反対の手で、彼はつつ、と太ももの内側を膝から足の付け根までなぞった。 「(な、なに、なんで盛ってんの!?)」 スカートがまくりあげられ、下着に手をかけられそうになったとき、口が解放された。 「ぶはっ、はっ、は…ってなにしてんのよ!?」 「お前、これ…」 「!」 スカートがまくりあげられたことで、スカートのポケットに入れていたチョコレートの箱がポケットの口から頭を出していた。 「それ、俺にくれねェのか」 「だ、だからっ、ちゃんと用意してたんだってば…」 「だったら最初からそれ渡せばいいだろォが…まァ楽しかったけど」 「楽しんでんじゃねー!…恥ずかしくて…ちょっと…はい、バレンタイン」 「ン、ありがとな」 「味の保障はしないよ?」 ぺりぺりと一方通行は包装をとき箱を開け、チョコをひとつつまみ口へ放り込んだ。 「ナニじっと見てンだ」 「えっ!いや、その、えっと」 「聞かなくてもそンぐれェ言ってやンよ、……うめェ」 「アクセラ、顔、赤いよ?」 「お前もおンなじだろォが」 「へへ、ありがとう」 「けっ」 そんなこんなで今年のバレンタインは終わったのであった。 「こんだけしたんだしホワイトデー忘れるなよ!」 「あァ、その身体にたっぷりお礼してやるよォ」 「あ、それはいいです」 |