注意注意注意!

完全なる死ネタ。
























彼らは本日をもって忍術学園から籍を消す。


澄み渡る空。啜り泣くボーイソプラノ。まだ蕾をつけたばかりの桜。泣く子を慰めるテノール。弥生の温かな気温。笑う松葉色の影。忘れられない思い出。



今まで可愛がってきた後輩に見送られ卒業して行く松葉色はただ穏やかに笑った。
皆で笑い合い、競い合い、泣き合い、慰め合った。時には喧嘩なんてかわいいもんじゃない位の殴り合いだってあったし、擦れ違うこともあった。言葉に出し尽くせない思い出が沢山出来た。それで充分だった。



「六人で一つ」と頭の中で十歳だった頃の自分達の声が響く。ただの戯れ事だった、だけど幾度と無くこの言葉に助けられ励まされた。

縋り付くものが一つ二つあっても構わないだろう。だから、これだけは。これからは互いに敵になりえる可能性だって出て来るのだから。

しかし、我等は未来永劫 仲間 なのだ。
















「十年後に、この場所で」






箱庭にも似た学園で
私達タマゴは烏となり、
巣立って逝くのだ








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