栗松も、雷門町へ戻って来たようだ。
あいつは俺と同じ状況にいたから、きっと解ってくれる。
染岡も、半田も、松野も、影野も、少林寺も、宍戸も。
俺について来てくれた。
だから栗松も来てくれるだろう。
後は、三人集めればいい。
ただひたすらにサッカーを求める者を。
悔しさが溢れている者を。
有能な者を、集めればいいんだ。
そしたら
円堂に追いつくことが出来る!
これから、どうなるのか…とか
不安じゃない訳は無いけど、
俺には仲間がいるんだ。
大丈夫、大丈夫、大丈夫。
前に円堂と皆と笑って話した夢の話。
もう…現実にはならないみたいだ。
なら、未来なんて要らない。
俺には、そんなもの必要無いさ。
欲しいものは"勝利"であって、未来じゃない。
望まれない未来とか非現実な理想。
そんなモノは全部、
"俺"と共に消えてしまえ。
消え去った未来
諦めたんだ、ぜんぶ。