その日、不動は朝から顔色が悪くて心配だったが、あいにくと俺は、どうしても外せない会議があり一緒に居ることが出来なかった。
「不動、体調が悪いなら我慢せず病院に行ってこい」
「…そうする」
あいつにしては珍しく、素直に返事をする。
余程、具合が悪いんだろう。
「病院、予約しておくからな」
「…早く、帰って来いよ」
やはり一人だと心細いんだろうか。
「わかった、行ってくる」
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