2012/09/22 08:22
今と昔。どちらの自分が良かったかなんて誰にも解りはしない。それを決めるのは他の誰でもない己だからだ。ああ言えば良かった、ああすれば良かった、ああいう風に生きれば良かったと思うのは日常茶飯事。後悔は数あれど最終的に死ぬ間際に見る走馬灯には良い思い出も、悪い思い出も両方存在する。結局は全て自分の気持ちの持ちようなんだ。なんて、悟りを開いたように俺が思うのは二度目となる人生を今、歩んでいるからだ。そう、俺は所謂前世と言われる世界で一度死んだ。呆気ない最期だったと思う。今の世は良い。人を殺すことなんてなければ血の海を見ることなど無い。だが不自由になった。何するにも周りを気にしなければならない。ただ、そんな世界も居心地が良いと感じる。平和な世になったもんだ。
とか、なんとか寝起きの頭で考えてみる。何故こんな昔のことまで引っ張りだして今更考えるのかというと、原因は目の前にある。いや、居るの方が合っているだろう。なんだこれ。体がでかいからと大きめなベッドにしたおかげで俺と小柄な奴一人なら並んで寝転べるが、昨日眠る時は俺一人だったはずだ。おかしい。マジどうしよう。なんでいるの。
そう、目の前ですやすやと穏やかな寝息をたてているのは前世の俺だ。しかも幼少期。こんな顔して寝てたのかあ、と悠長なこと言ってられない。ほんとなんでいるの。いくら自分であるとしても寝ている子供を起こすのは可哀相で、俺が起きて一時間と少し、この状態を維持している。そっと髪を撫でてみると予想以上にふわふわしていて癖になりそうだ。睫毛長ぇ。肌白いしスベスベする。子供特有のモチモチ頬っぺたをつっ突いていると、んぅ…と身じろぎした。やべぇ起こしちまったか。
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不完全燃焼のまま終了!
続き書けなかった/(^O^)\
2012/07/08 14:32
「…王子」
「なぁに」
「…いなくならないでください」
「うん」
「…俺のそばから離れないで」
「うん」
「…他の人の名前呼ばないで」
「うん」
「キス、してください」
「…うん、愛してるよ、ザッキー」
泣き顔もかわいいね
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赤崎!赤崎!
ジーノさん浮気後
2011/03/14 22:53
幸せなんやと思う。
朝起きれば目の前にはアイツが居るし、毎日二人でご飯を食べることやってできる。夜に一人で寝ることもない。何時だって隣にはアイツがおるから。
やけど一つだけ悩みがあんねん。
同棲して四年も経つのに結婚の話が出て来ぉへんのんや。中三の頃から付き合ってとって、気づいたら既にウチは23歳になろうとしてるんに。そろそろ本格的に結婚のことを考えないといかへん年齢になってもうたわ。やからと言って、アイツ以外の奴と一緒になるのも嫌やし。こんなことを考えてしまうウチは我が儘なんやろか。
「ユウ、どないしたん?腹でも痛いんか?」
「…なんでもないわ、アホ蔵」
アンタのせいで悩んどるんに。こっちの気も知らんと一人清々しい顔しよって。一発殴ってやろうか。…いや、ウチにあんな綺麗なモン殴る自信ないわ。
「レポートは終わったんか」
「おかげさまで」
なんやよぅ知らんがコイツは薬剤師に成るべく大学院に通っとる。あ、謙也も医者になるために院にいっとるらしい。ウチはもう働いとるけどな!
「11日空いてる?」
「おん」
「久々にデートしよか」
「…楽しみにしとるわ」
一ヶ月ぶりのデートの約束。楽しみやわ。
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未来話(同棲)
2011/03/14 22:49
負けた。
死闘の末、俺の手に残ったモノは勝利ではなく敗北と消失感だった。
「…越前」
「桃先輩、俺…。すいませ、」
頬に一筋の涙が伝う。
俺のせいでチームが負けた。この事実は拭い去れない訳で、先輩方に申し訳ない気持ちで一杯だ。
「越前はよくやってくれたよ」
「そうにゃ、オチビ!オチビが敵わないなら俺達はぜぇーったい勝てない」
「…しょうがねぇ」
「流石だね。王者立海大、皇帝真田は」
慰めなんか聞きたくない。俺を責めてくれたらいいのに。そしたら…
「なんで勝たなかった?」
「ぇ…」
「なんで勝てなかった?」
桃先輩は俺の目を見てそう言った。
なんで…勝てなかったんだろう。
相手が強すぎるとか関係なく敗因は何かを考えろ、と言うことか。
「桃先輩!俺っ…」
「ほら、表彰式だ。行くぞ!」
俺の頭をガシガシしながら笑う桃先輩をチラリと見ると、涙が浮かんでいた。
「…次は、絶対に負けません」
「おう」
「絶対に、勝って見せます」
今日からまた、一からやり直しだ。
だけど…、
俺は一人じゃない。
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関東大会で、もし越前が負けたら
2011/03/14 22:46
ち「ただいまー!」
く「おかえり、今日もお疲れ様やな」
き「あー!おとんや、おかえりー!」
ち「ただいま、金ちゃん。今日も元気たいね^^」
金ちゃん、千歳に抱き着く。
く「あ、金ちゃん!ダメやて、お父さん疲れてるんやから!」
ち「大丈夫ばい!ほーら、高い、高ーい!」
き「あはは!もっともっと!」
ち「よかよか。そーれ!」
く「やめい!危ないで」
き「えー」
ち「しょーがなかよ、金ちゃん。また今度、お外でやるたい」
け「蔵ちゃん!ハンバーグできたでー」
く「ありがとな、謙弥」
ち「ただいま、謙弥^^」
け「おかえりパパ!」
ひ「謙弥さん、ハンバーグ盛り付けましたよ」
け「さすが光!仕事早いなあ」
ち「あ、光がおるたい」
ひ「おかえりっす」
ち「ただいま^^今日も仲良かね」
け「///まぁ」
ひ「…///」
く「ほら皆!ご飯やで!」
き「ハンバーグやー^^」
今日も、この家族は平和です
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*千歳家族+光
千歳:父親
白石:母親
謙弥:娘
金ちゃん:息子
光:謙弥の彼氏(親公認)
2011/03/14 22:43
「…なんなん、あの子ら。めっちゃかわええんやけど」
「青春やなあ」
「光がデレとる!珍しいわ。珍百景に登録せなアカンやんか」
「なんでやねん!」
「!ええツッコミやで、蔵!」
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前の続き
母親たちの会話
2011/03/14 22:41
「光!」
「どないしたんや、謙弥さん」
「えっと…、ウチな光にマフラー作ったんよ///」
「え、ホンマですか?」
「おん。蔵ちゃんとユウちゃんに教えて貰ってん!力作やで!」
「ありがとっすわ///」
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謙弥:白石(母親)の娘
光:ユウジ(母親)の息子
2011/03/14 22:37
姉ちゃんが結婚するらしい。
相手は俺もよく知った人。慕っていた若兄だった。
「赤也、蓮を貰って行く」
嫌だ嫌だ嫌だ。俺一人取り残されたみたいで…。まあ、文だって居るけど。大好きな姉ちゃんが取られてしまう。それが悔しくて悔しくて…
「じゃあ、またな」
右手をあげ、去って行く背中を眺めてた。
やっと身長が追いついたのに、やはり若兄より俺は小さく見える。頼りなくて、好きな人さえ守ってあげることも出来ないようなちっぽけな人間。何時だって俺は無力だ。
「姉ちゃん…」
姉ちゃんは大学に入ってから一人暮らしを始めたため、最近は会っていない。俺が部活の練習があるからだけど。
会いたい会いたい会いたい。
あの優しい手で頭を撫でて欲しい。そしたら諦めれるから。笑って送り出せるから。
もう、姉ちゃんは俺だけのじゃなくなる。
(赤也、何かあったら私に言うんだよ)
(赤也は甘えん坊だな)
(私が守ってあげるから)
あんなにも可愛がってもらったのに俺は…、姉ちゃんの幸せを素直に喜べない。ダメな弟でゴメン。
(赤也の笑顔大好きよ)
(だから、笑ってなさい)
笑えないよ、姉ちゃん。だって、涙が止まらないんだ。
―――――――
柳:お姉ちゃん
赤也:弟
日吉:柳の彼氏(旦那)
A 〜
Z