★中世?パロ「淫魔」B
元親
「とう!」
「ひっ、暖炉から?!新手のインキュバスね」
「ほう、一目で俺の正体を見破るとは。俺は長曽我部元親。お前の洞察力、上等!」
「ススかぶってますよー。どうしよう、変わったインキュバスがきちゃった…」
「何をごちゃごちゃと言っている。そうか、この楽器が気になるか」
「…今何処からその楽器を取り出しました」
「これは三味線という楽器だ。俺は蝙蝠の血を濃く受け継いでいてな、超音波を発する時に役立てている」(ベベん)
「わあ、変わった楽器、初めて見ました。弾けるんですか?」
「当然だ」(べべべべん)
「凄い…!元親さん、弾いて見せて下さい!音楽ってジャンル問わず大好きなんです」
「ほう、我が超音波に脳を犯されたいか…上等!」
「うん気絶しない程度にお願いします」
「よかろう、ライヴの始まりだ!」(ばさっ)
「おおっ、立派な蝙蝠の翼。何処からかライトも。何故鼓膜に歓声が響くの…?!」
「凄絶!」
「いえーい!」
「ちょっと!貴方何で演奏するだけで帰ってきてるのよ?」
「小少将か。久々に熱い夜を過ごせた…俺は満足だ」
「種の繁栄の仕事をなさいよ。全く、これだから私が頑張らなきゃいけないのよね」
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