これはもう運命だと考えるしかないだろう。俺等が出会うことは神様があらかじめ決めていたことなんだ。


只今絶賛魔印の授業中であります。自傷癖持ち危険中二先生もといネリ…ネー、ネ、ネ…ネ…ガウス先生(名前難しくて覚えられないんだがどうしよう。取り敢えず有耶無耶にしとこーっと)がグロ可愛いペットを召喚した後、「お前らもやってみろよw」みたいなことをそれはまっこと中二臭いオーラをぶわぁって漂わせながら言った。あ、ホントに臭い。ガウス先生体臭やば…え、あ、あぁ…そっかペットの匂いだったんだ…へー…。流石に謝りたくなったが心に留めておくことにしよう。体臭キツすぎて鼻が潰れそうだから謝ってください、とか酷いこと思ってごめんさい。

あーだこーだと心の中でうはは一人楽しすぎるぜー状態を展開している内に周りがざわついたのに気がついた。(何があったし。)純粋な好奇心からみんなの視線の向かう方へと目をやってみる。

「白虎を二体も…見事だ神木出雲」

わっ、すごーい、狐だ生の狐。なんか漫画に出てくるような狐を二匹呼び出したらしい神木氏は周りの男子面が出来なかったことを成すことができて得意顔になっている。ちょっとしか観察してないけど、彼女はとても気が強いみたいだからなるべく近寄らないようにしたい。苦手だ。
取り敢えず、ふーむ、俺はどうしようかな。出来るだけ格好良いことを言いたい。脱中二なんてことは今だけ忘れて、ガウス先生みたいに「魔の者よ!我の呼び掛けに答えるがいい!」みたいなことを言い放ちたいです。

「ニー!」

格好良い台詞を考えてうむうむしていると可愛らしい声が耳に届いた。鳴き声?

「それは緑男の幼生だな。素晴らしいぞ杜山しえみ」

おうおう、二人目の成功者は杜山氏か…。神木氏の子達と違って随分小さいけど可愛いなおい…小動物大好き。

楽しげな様子をほほー と感心して眺めているといつの間にか強烈な腐臭と歪な呻き声が近くにあることに気付いて咄嗟に振り向いた。

「Fuck off dude!」

ぎゃーっす!!可愛いけど臭っ!!振り向いた先にいたのは(もう予想がついてるだろうが)なんとナベちゃん。ガウス先生のペットだ。間近で見てもやっぱり可愛いんだけど匂いがどうしても…臭い。俺の叫びに先生含めみんながこちらを注目する。「今の何語?」とか誰かが言った気がするけどまあ何だって良いじゃないか。知りたかったら聞きに来てくれ。ガウス先生が「離れろ!」と叫ぶのと同時に俺の持っている紙からぽんっと音がして何かが飛び出す。

「ふわぁーあっ!!Rwyf wrth fy modd i che!」

本日二度目の叫び声。取り敢えずガウス先生に五月蝿いと怒られたから落ち着きます。




Tad,Mon.(ぱぱん、ままん)
Mae amser hir 'n glws.
(今日は久しぶりに良いことがありました)



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