このところ、どうも気が落ち着かない。
春休みが始まってしばらく経とうという今日この頃、ふとした瞬間にある人のことが頭をよぎる。


なにしてるだろうなぁとか
またゲームしてるのかなとか
ひょっとしたらこの辺に遊びに出てたりしないかな、とか。


ぼーっとそこまで考えて、はっとする。


なんだこれ、恋する女の子みたい。

自分で言って鳥肌が立った。
自他共に認める干物女の自分が恋など笑わせる。


…確かに、私にも「恋する女の子」だった時代はある。
もう5年は昔の話で、その恋は結局実らなかった。

というか、そもそも私は実るような恋をしたことがない。

そこにきて5年のブランク。
果たして恋愛感情とは何だったのか。

ああ、これは恋なんて高尚な名前を付ける価値のある感情ではない。


そう言い聞かせる間にも、変に鼓動は脈打つ。


会いたい、会いたいと胸が高鳴る。

いつまでも春休みなら良いのにとゴロゴロしている時でさえ、心のどこかでは休みが終われば会えるのにと思ってる。


うるさい、うるさい!
私は彼に恋などしていない!


だから
遭いたいは、逢いたいは、


会いたいは言わない。


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