※会話文オンリー



「冬花ちゃん」

「はい、どうしたんですか?」

「結婚しない?」

「……えっ」

「結婚しようよ」

「え、あの、わたし…というか、名前さんもわたしも女性じゃないですか…!」

「愛に国境はないんだよ?」

「え、ええ……?」

「私ね、思いついたんだ。あのイギリスのいけ好かない野郎からどうやって冬花ちゃんを守ろうかって」

「はい…?」

「なら冬花ちゃんと私が結婚すればいいじゃないって!」

「えええ…」

「私も冬花ちゃんも女の子じゃない?ならあいつも手の出しようがないかなあって」

「(もう全く名前さんがわからない)」

「新婚旅行はイギリス」

「ひどい当て付けですね」

「というか結婚式にイギリス野郎を呼ぼう」

「エドガーさんが可哀想に思えてきました」

「むしろ友人代表でスピーチさせるか。あの人顔はいいから」

「エドガーさんが死んでしまいます」

「つまりさぁ」

「はい」

「私って冬花ちゃん大好きなんだよね」

「ちょっとよくわかんなかったですね」

「冬花ちゃん可愛いよね。いいお嫁さんって感じ」

「そんなことないです…」

「冬花ちゃんはどうしたら私と結婚してくれるかな」

「え…」

「やっぱりちゃんとプロポーズした方がいい?」

「………………………」

「ありゃ、冬花ちゃん?」

「………あ、あのっ」

「は、はいっ?!」

「…キス、してください…っ」

「はい!……って、えええええええ?!」


(私と結婚したいんでしょう?これくらい普通ですよ)(そそそ、そうだね!)


101020/久遠冬花


なぁにこれぇ
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