首を、絞められていた。
あまりの苦しさに私は飛び起きたかった。だがヨハンが私の上に乗り容赦無しに首を絞めているせいで起き上がれない。おい馬鹿やめろ、ヨハンは私より身長も大きくて力なんか物凄く強いんだからやめて欲しい。お願い、死んでしまいそうだから早く手を離してくれ。私は小さく呻きを漏らした。

「あ、起きてた」

「…ぐ、っ…ぅ…!」

「悪い、殺すつもりはなかったんだけどさ」

ぱっと手が離れる。私は苦しみから解放されて過剰なんじゃないかという位に酸素を肺に取り込む。クソ、死ぬほど苦しい。というか殺すつもりがなかったんなら何故首を絞めたんだ。ヨハン殺す。

「…ヨハン殺す」

「いやいやいや、やめてくれよなそういうの!怖いだろ?」

「私の方が怖かったに決まってるじゃないか馬鹿。なんでこんな事…死ぬかと思った」

「冗談、あーいや…冗談?まぁいっか。うん、出来心だな!」

「死ねヨハン!」

私は渾身の右をヨハンの鳩尾に叩き込む。ぐえっと変な声を上げてヨハンは倒れた。どうやら物凄く痛いのか鳩尾を押さえながら鬱陶しい位にごろごろと悶えまくっている。正直デカい男がこんな事をしていても可愛くなんかないし邪魔だったので思い切り踏みつけてからベッドを降りた。

授業に出る気は全くと言っていい程無いけれど制服に着替える。ヨハンはまだ悶えているし見られる心配もないし見られてもどうって事はない。どうせヨハンが私に手を出すなんて事は一生無いだろう。というか手を出される程の魅力は私にはない(だって胸は貧乳だし、というか幼児体型だし)個人的には短いと思うスカートを履こうとしたらヨハンが熱心な視線をこちらに向けていた。ああ、私の下着は色気の欠片も無いぞ残念だったな。

「…うわ、子供っぽいな」

「色気なんか無くてすいませんね」

「いや、…うん、あー」

「…え、何?気持ち悪いから早く言ってよ」

「勃った…」

「え」

「いや、だから勃起した」


神よ、親友は最低な男でした。というかこいつを親友だと思っていた私が馬鹿だった。クソッ、クソッ!幼児体型のどこに欲情したんだこいつは。変態か?いや変態でしかないだろうああもう最低な男すぎる!私はデュエルディスクをヨハンの顔目掛けてぶん投げた、が普通にキャッチされる。悔しい悔しい悔しい!馬鹿ヨハンばーかばーか変態!

「ぐっ…私のどこに欲情したんだ変態!言ってみろ!」

「危ねー……いやさ、オレロリコンなんだよな。名前は全然アウトな筈なのに体型のせいで」

「死ねロリコン!」

「オレ的にはレイが一番美味しい年頃かなって思ってたけど名前もアリだ…合法ロリだけどな!」

「本当死ねばいいのに」



(なんで首絞めたの?)
(ムラムラしてたから)
(…死ね!)


100323/ヨハン・アンデルセン ああ、これってギャグ?





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