鈍感な彼のセリフ5

竹谷

「竹谷君って、好きな人いる?」

「好きな人?うーん、友達とか、後輩も好きだけどなぁ」

「そうじゃなくて、その」

「え?」

「・・・特別っていう人」

「特別?難しいね」

「そう?」

「うん・・・君は?特別に好きな人っている?」

「わ、私?」

「うん。例えばでいいから、教えてくれよ。どういう人なのか、とか」

「私は・・・私の特別な人は、責任感があって皆に頼られていて、男気があって」

「男気?忍たま?」

「う、うん。その人は、私と同じ学年で、生物委員会で」

「へぇ・・・ん?」

「・・・」

「えっと、5年の生物委員は、俺・・・」

「・・・はい」

「え、俺?なんで・・・って、聞いていいのかな」

「それは、その、さっき言ったところ全部好きだから」

「好き?」

「うん・・・」

「ありがとう・・・なんか、あんまり誉められて恥ずかしいな」

「・・・違うよ」

「え?」

「私、今、告白してるの」


え、俺のこと好きなの?


(さっきからそう言ってるよ)


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お題は確かに恋だった様から
お借りしました

2014/05 宙

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