鈍感な彼のセリフ

「由花子ちゃんは、康一君のどこが好きなの?」

「全部よ」

「聞いた私がバカだったね。ちなみに私は個性的な髪型と優しいところと正義感と勇気があるところが好き」

「仗助君の事だね」

「誰か、なんて言ってないでしょ、康一君」

「君が仗助君の事を好きだってのは、皆が知ってるよ。本人と億泰君以外は」

「そうなのよね、億泰はともかく、何で仗助も気付かないのかな。こんなにアピールしてるのに」

「足りないのよ、もっとアピールしないと」

「由花子ちゃんをお手本にするのはそのスタイルと美貌だけよ」

「足りないってことはないよ、周りが気づくくらいなんだし」

「そうよね、問題は仗助よね」

「あぁ、噂をすれば」

「仗助!今度の休みは暇?よかったら私と遊園地にでも」

「よぉ、皆して何してるかと思えば遊園地に行く予定立ててたのか?いいぜ、行こう」

「そうじゃなくて、私と仗助と二人で!その・・・デートしよう!」

「デート?そういうのは好きな奴と行くもんだろ?」

「だから、その好きな奴と行きたいんじゃん!」


好きな奴って、誰?


(あーもう!何でもわかんないかなぁ!)


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お題は確かに恋だった様から
お借りしました


2014/05 宙

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