深海に降る
2012/09/08 08:37

という本を読みました。

深海物です。
女性パイロットの話です。

父親が深海で見たという「白い糸」を追う男性と一緒に、深海へ行こうとする話です。
まぁ、勿論それだけでもなく政治やら金銭やら「税金泥棒」という国民の声やら生々しい話もありますが。

おもしろかった。というかファンタジーじゃないのにワクワクしました。

フィクションなんだけど…フィクションなんだけど絶対に無いとは言いきれないのが深海!

良いですねぇ!!

宇宙に行くよりも深海に潜る方が難しいって初めて知りました。
今これだけ科学が進んでて、地球上なら大抵の所には行けるのに、深海には行けないんですよねぇ…。

あともう少し、あと一歩進めばなにかいるっていう知的好奇心はよくわかります。


最後は、私はてっきり「白い糸」がなんなのかわからないまま終わるだろうなぁと思っていましたが、「白い糸」の正体、わかります。感動しました。

なんだったのかは読んでのお楽しみです(笑)。

あんまり題材にされない「深海」の話なので、深海好きな方、興味がある方は是非。深海生物も色々出ます。ツンデレショタもいます←


物語の途中、イベント会場で子供たちに水圧実験を見せた後、中年男性に「今の子供たちはこういうことを知らないんでしょうなあ。ゆとり教育だかなんだか知らないが、このままでは日本は終わりですよ。あんたがたは税金で雇われてるんだから、こういう実験をもっと積極的に見せていかないと」って言われるシーンがあるんですが。

嘘みたいですが、残念なことに本当にこういうこと言う人いるんですよねぇ…。私も職場で利用者に「俺たちの税金使って、さぞ給料良いんやろうねぇ。あんた、いくら給料貰っとるん?」って何回か聞かれました。図書館の超下っ端の給料なんかたかが知れてるのに…。月23日出て一人暮らしなんかとてもできないくらいの給料ですよ。

でもこの時の「そうですね、おっしゃる通りです」「この実験、いろんなイベントでやってるんです。ただ、今のお子さんは塾とか受験で忙しくって、なかなか足を運んでもらえないのがつらいところです。でも頑張ります」って対応は素晴らしいと思いました。

無駄無駄っつって削ってると、本当に大事なものまで削っちまうぜ?って話。



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