あとがき

MoratoriumはCor Leonisの翌年(2011)に書いたお話です。
タイトルは全て花の名前です。

【Hypericum patulum】(1話)
『金糸梅』『悲しみを止める』
金糸梅は本来、悲しみを止めるという花言葉ですが1話では主人公が自分自身の悲しみを止めて、と懇願している様子から選びました。

【Plantago asiatica】(2話)
『オオバコ』『足跡を残す』
オオバコの花言葉は足跡を残すです。
母のヴァルブルガがレギュラスくんの頬を撫でた時、その感触がまるで足跡を残すかのように消えてなくならない、ということから選びました。

【Forsythia suspensa】(3話)
『連翹』『かなえられた希望』
連翹の花言葉はかなえられた希望です。
3話ではレギュラスくんと主人公がそれぞれスリザリンとグリフィンドールに入れたことと、それは自ら望んだことである、ということを踏まえて選びました。

【Eschscholzia californica】(4話)
『花菱草』『和解』『私を拒絶しないで』
花菱草の花言葉には和解と私を拒絶しないでの2つがあります。
主人公とレギュラスくんのお互いが、自分自身で寮を選んだということを踏まえて、それでも昔のようにまた話をすることができたという和解と、その後シリウスの言葉を引きずるレギュラスくんの様子から選びました。

【Taraxacum officinale】(5話)
『西洋蒲公英』『離別』
西洋蒲公英の花言葉は離別です。
言葉の通り、主人公に別れを告げたレギュラスくんから選びました。

【Eupatorium fortunei】(6話)
『藤袴』『あの日を思い出す』
藤袴の花言葉はあの日を思い出すです。
レギュラスくんが回想をする場面から選びました。

【Hypericum patulum】(7話)
『金糸梅』『悲しみを止める』
1話と同じ金糸梅を使用しました。
1話では、レギュラスくんが亡くなってから停滞せずにはいられない自分自身の悲しみを止めてと懇願する形でしたが、7話ではレギュラスくんの生きてきた人生の悲しみを全て止めてくれるようにという形になります。

タイトルについては以上です。
ちなみにMoratoriumで使用したイラストは金糸梅です。Cor Leonisでもそうですが、イラストはもずねこさまからお借りしています。とても素敵なイラストサイトさまで、毎回お世話になっています。ありがとうございます。



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