醒めていく空を駆けて
しあわせをまもること
夜が来てもふたりだから
リナリアを抱いて喘ぐ

あの子が知らない君の癖
意味のないキスを繰り返す
好きになるほどに嘘になるね
そのぬくもりに溺れていたい

いつかよく似た顔でよく似た優しさの
でも君じゃない誰かと抱き合って眠る日がくるのかな



宝物みたいに抱きしめて、嘘つきみたいに微笑むから

目覚めた後に子供のように泣いたとしても
大人になったつもりでいたの

たりないてのひら
ワンルームから溢れてゆく
仄暗い愛と云うなら
ただしくなれないわたしたち

エナメルの置き傘
泣き顔の君に星の降る降る
ふたりの弱虫のおはなし
朝焼けの窓辺にて

やるせない恋の歌をくちずさむ君の横顔を
いつまでもきっと好きでいる


( item by.空に落ちる )

back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -