まばゆい約束があった
あなたとわたしがいるようないないようなせかいで
あしたにはきえてしまうふたりで
あなたとふたりのさいごのあさに

白磁を慕う
あいことばは死なない
わたしの全てはあなたの標を辿るための
さみしがりのままでいて

わたしの泣けない鬼のきみ
たゆたう淋しさごと恋した
あこがれのかたまり
ふたりだけいつまでもあまりに幼かったの

薄紅ちっく
花と添えるこども
天使のくすりゆび
くちづけは冷たい青
くちさきだけの三十行
わたしたちのうちのわたしじゃないだれか

流星群も呑み込んだ
ぼくらはまだ愛を知らない胎児でいたい
いつまでのどこまでの愛で
花のような恋情
つめたい朝になってから
ふたりしてひとりきりで
かみさままではまだ遠い

あっちむいてぽい
浴室の熱帯魚
声帯に滲む
ベットルームに白いソックス
ひとがひとりあいしたのよ
ハミングで泣いてた
もうわるものでいいよ

さよならのドレスは青色って決めたの
陽だまりに失踪
焦がれる塔の魔法使い
いつかの夜に咲いた花
さよならだけが自由だった

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