隠れた春に溺れゆく
つくりたての恋を喰べて
今夜沈む星に住みたい
好きを忘れるまでねむっていてね
おきにいりの泣き顔
寄る辺なき聲
あの夏の天辺でふたり
こころをころしてしまうやくそく
きみよりうつくしい世界ならそうだ
わたしの不揃いな前髪を弄んだつめたい指先を
神様が連れていってしまったの
遠い朝に呼ぶなまえ
名残を連れて花と埋めた
ありきたりな傷跡たち
どうせやさしいろくでなし
色褪せた6月の隅で
壊れたふりして手を繋ぐ
似ている愛なら幾らでも
あどけなくうつくしいから泣くのですね
尊くてふしだらでごめんね
ゆめを終えるベルを鳴らして
あなたを攫うための文学
さみしいほど君は染まれない
せかいをかえてあげられなくても
もうすこしだけそばにいたいよ
夜半に溢れた、
こんなことばじゃ、うそだとおもう?
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