ほどけてゆくきみのかたち
3月の手を引いて
古い約束に甘えていた

疎ましくも焦がれている
金木犀の香る肌
愛してるふりは君だろうに

夏の燃え殻
寝顔さえも大人びてゆく
恋し恋しと、夜長に呼んで

花園にて、

僕は春を知らないでいた

愛されたいの手口
真夜中綻ぶ星を埋めて
天使だって死ねる

はだしで影踏み
淋しさも同じ分だけ
誰を待つ夜なんだろう

煌星に溺れる
神様の首輪
信じたいだって、我儘だこと


同じ誰かを語るのに、こんなに違う言葉になるのね

愛がお金で買えたりする世界で
大人になってゆくのがこわいんだ


back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -