ポーカーフェイスを崩してあげる
ニコニコと微笑んでいる土屋君を見たことが無いのですよ、私は。な、の、で、貴方のポーカーフェイスを崩してあげるんだからっ!そう決意して早一週間、ノリノリだった私は机と言う名のダンボールに顔をうつ伏せにしていた。
「どうしたの?瑠美ちゃん」 「あぅ、よっしー。聞いておくれよ」 「よっしぃ?まぁ、いいけど…」 「あんね、つっちーを心のソコから笑わせてみたいと思わない?」
吉井君はこてん、と首を傾げて言った。
「…つっちー?」 「あ、土屋君、ムッツリーニ君」 「嗚呼…ムッツリーニか」 「んで、つっちーを笑わせてみたいと思わない?」
私が言うと、吉井君はコクコクと首を縦に振った。
「うん、仲間だね!じゃあ『土屋康太を笑わせよう同盟』のメンバーになって」 「え、同盟…?ちなみに会員は?」 「私と秀吉君だけ」 「少ないね…」 「まぁ、いいではないか。じゃ、放課後教室で会議をするぞっ!」 「お、おー…」
2010 03 05
御題:RippLe ReaLm様
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