2009年11月26日、木曜日。麻知が制裁者と手を組んでから、調度一週間が経っていた。
つまり、今日がゲームの開始日である。
「高良!」
「!、獄寺…」
「おはよう高良。」
「おっはー」
「おはよう」
登校中。高良はよくこの3人とばったり会う。
「今日綱吉寝坊した?」
「え、あ、うん。なんでわかったの??」
「私も寝坊したのに会うからさ」
「いっつも会うもんなー」
「夜更かし?」
「え?あ、うん」
(コンビニ行ったら深夜ヤンキーに絡まれちゃって、処理にてこずっただけなんだけど。手加減よくわかんないんだよねー。相当強いやつじゃないと本気でやったら気絶しちゃうし。)
(しかも草食動物だから群れてよ…マジ…)
「噛み殺す」
「は!?!?」
「……雲雀が乗り移った」
「何意味わかんねぇ事言ってるんだよ…」
「ちょっと本気でやめて、雲雀さんが来たのかと思って焦るから…!」
「…雲雀ー」
「わー!嘘!ウソウソ!何でもないです!!」
そんなこんなで4人は、教室についた。
ここで冒頭に戻る。
中はざわざわしていた。
「……っ…」
「ねぇ、麻知、教えてよ!」
「………」
黒板には何もなかった。
何の騒ぎか、彼女には検討もつかない。
「麻知、なんで泣いて…」
「高良…柴屋が…」
「いっ、言わないで!高良ちゃんだけには……ししし、心配だけはかけたくないの…」
「…………麻知?」
(誰か説明して下さい。)
「なんで泣いてんの?」
「実は麻知の」
「な、なんでもないんだよ高良ちゃん!本当になんでもないから!!」
「麻知………」
「??」
(何かを隠してる。何なの?皆怪訝そうな顔しちゃって。何で私にだけそんな必死になって隠してるの?)
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