squirrel 5
さわさわ…
「……。」
「………。」
「……、リス子、寝たのか?」
「……。」
トマトをもらった私はGの掌の上で丸くなっていた。かれこれ10分くらいなで続けている。そろそろうっとーしい。てゆーかそのゴツい指輪がゴリゴリして痛いし。
「キュっ!」
「ん?」
「指輪がなんだ?」
ダメだ。
「Gー!ただいまー!」
「おー、おかえり。」
「名前決めた!エデンにする!」
「エデン?人間みたいだな。」
「エデンもボンゴレファミリーの一員だからね!」
「リス子の方がよくねぇか?」
「いやリス子はないでしょ。ね、エデンの方がいいよね!」
そりゃあ、リス子なんてゆーナンセンスなネーミングに比べれば。
「キュ!」
「ほらっ!」
「えー?」
「キュウキュウ!!」
ばしばし
「なんだ、欲しいのか?」
そんな訳ないでしょう。
「てゆーかエデンのことなで回しちゃって相当気に入ってるね!」
「そ、そんなんじゃねぇ!」
「ボンゴレリングが痛いんじゃない?」
「!」
「あ〜」
流石ジョットだ。話がわかるじゃないか。こっちの方がものわかりいいしこれからはこっちにサインをすることにしよう。
「でも外せないだろ。」
「そうなんだけどね。」
何だと?
「あっ、それでエデン!俺リボン買ってきたんだ!尻尾につけて!Gはゲージ組み立てといてね!!」
「へいへい。」
「エデンおいで〜!」
近寄れば満面の笑みだ。本当天真爛漫だな。
「じゃじゃーん!エデンの眼と同じ浅葱色のリボンだよ!!」
そう尻尾にリボンをつけられる。こんなものはあっても邪魔なだけだから要らないがとりあえず素直に受け取っておこう。
「可愛いよエデン!これでエデンもボンゴレファミリーの一員だよ、よろしくね?」
「キュっ!」
「むきゃ〜可愛い〜〜!!」
すりすりすりすり
「キュー!」
「ふふふ照れるなよぉ!」
やめないか!でも、家族ね。動物相手にここまで思い入るとは変わった男だ。
「G!見てよ可愛いでしょ!!」
「あぁ?……!、はいはい可愛い可愛い。」
「まっ、本気で可愛いと思ってるくせにふてぶてしい態度!」
「っせーな!俺はゲージ作りで忙しいんだよ!!」
そんな晩秋。
騒がしい隣人
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