honeybee 57
- ---day.2--- -
朝
うっすらと目をあけるとものすごい日光が目を刺激した。
「ゔぁー…まぶしっ…」
先に目を覚ましたのはなんと時雨。
「あぁー………」
(はぁ…、昨晩は散々だったぜ。今日持つかなυあー二度寝してー。今何時なんだろ…)
そう思い時計に目をやると…
【08:20】
「8時20分か〜」
「……………」
「………ふーん………」
「……えっ、20分!?」
実は8時半からという少しおそめの朝食を食べることになっていた青春学園。
時雨は急いでベットから飛び降り袴に着替えた。
さぁ、顔も洗った事だし、歯を磨き髪をセットしよう!
そう思った瞬間、時雨はあることに気付いてしまった。
「あっ!」
(リョーマ起こしてない!)
リョーマの元へ駆け寄る。
(わー、寝顔可愛いなぁ…いや、綺麗か…?)
「って!こんな事してる場合じゃない!起きろーーー!!!!!」
ゆっさゆっさと揺さぶるとうなされ始めた。
「うなされるなーッ!!起きろチビ!!」
「だからチビじゃない!」
ガバッ、と起き上がる。
リョーマの鉄拳を喰らったものの、あの寝起きの悪い彼を幸いにも一瞬にして起こす事が出来たのだ。
快挙!
「リョーマ!早く早く!ヤバイよ!朝食まであと8分しかないよ!私が髪の毛と歯磨きしている間にリョーマは服着替えてベット綺麗にしててね!」
しかしそんな事を言ってる暇もなく、時雨は大急ぎで洗面所へ向かいいつも10分の歯磨きを3分に縮め、今までのベストタイムで用意を済ませた。
タイムリミットまであと4分。
「あーーッ!?」
ベットルームに戻るとラケットとタオルと一緒に綺麗なベットで寝ているユニフォームを着た少年が…。
「こらー!!目覚めろボケッ!!」
「!」
「顔・髪・歯!早く用意してこい馬鹿!!」
少年、リョーマを洗面所へほおり投げた。
時雨は日本刀と拳銃を取り出し、ベットの上にボケっと座る。
激しく眠い。
(10秒だけ…10秒だけ目をつぶろう……)
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