honeybee 46
- ---day.1--- -
合宿当日
合宿、それは青学テニス部と剣道部、"剣舞"の練習ということで時雨と師匠である烈が参加する合同合宿だ。
「リョーマダッシュ!!早く走れ!!」
「走ってるよ!ガンダッシュだよ!」
時雨はいつも通り青いチャリンコ。リョーマの荷物を担ぎ颯爽と走る。そしてリョーマはそんな時雨の隣でガンダッシュだ。
「こらっお前等がラストだぞ。」
「ごめん国光先輩!遅刻?」
「ギリギリセーフだ。」
「よかった〜」
学園前には既に全員が大集合していた。
「ったくー、だから早く起きろって言ったのに、食い意地張っておかわりなんてするから…。」
「ミツヤうるさい!」
「お前ら静かにせんか!バス来るぞ!」
「先生〜バスの席順は?」
「………………自由だ!」
考えてなかったらしい。
ちなみに時雨とスミレは結構仲良しだったりする。と、いうのも時雨は先生ウケが恐ろしく良くリョーマと仲良い事もあってかしょっちゅう煎餅を貰っていたのだ。
「バス来たぞーっ!」
リョーマ達が到着して2分もたたぬうちにバスがやって来て、騒いでいたリョーマと時雨達は一号車に乗ることになった。
1時間後。
「…はぁ、そろそろ喉痛くなってきた。一体いつになったら到着するのか…。」』
「多分4時間位だよ…。」
「うへぇ〜4時間も…。」
「やってらんないよねー。」
「うん。」
ぺちゃくちゃ喋っていた時雨とリョーマだが流石に2人で1時間ずーっと喋り続けていると声が枯れる。
「あ、そういえばリョーマジャンプ読んだ?」
「読んだ。最近のジャンプは色々佳境を迎えてるよね。」
「うん。やっぱりサスケって」
「こら、ネタバレになるからバス内ではダメ。」
横から声を発したのは不二である。
「「先輩単行本派ですか?」」
「あ、ハモっちゃった。」
「いやジャンプ派だけど読んでない人もいるでしょ?」
「あー…。」
「つーかよ!この前のデートの事教えろよ〜」
「「だからデートじゃないって!」」
またもや割り込んできたのは魅艶。隣は不二と魅艶だったのだ。
「姉さんの助言、当たった?」
「…当たりましたケド。」
「助言って?」
「姉さんに二人の相性とかを占って貰ったんだよ。」
「相性!?なんだよ時雨ボスの事しか言ってなかったじゃねーか!」
「恥ずかしいだろー」
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