honeybee 14
*時雨
「はー、本当ツイてない。」
「ったく入学早々仕事増やしやがって。」
「あれは不可抗力でしょ!!てゆーかさ、なんで烈が担任!?四六時中顔合わせないといけないじゃん!!」
「はー?お前の大好きな師匠だろが。」
ここは病院。アンパンマンは見れずそのまま病院に連行されたのだ。担任と共に。
我が1−2の担任は私のBGの師匠でもある城守烈(キモリレツ)。烈は兄貴っぽくて好きだけど…なんつーかなぁ…。
「では、2、3日は安静にして下さいね。」
「はーい。」
「ありがとうございました。」
「時雨ちゃん!」
「時雨ちゃーん!」
「時雨!!」
「おわっ!?」
ドアを閉めるなり背が高い男の人抱き着かれた。
「久しぶり!!」
「み、ミツヤ!?」
「YES!相変わらず美人だな!」
犯人は魅艶。そのすぐ後ろには魅艶のお母さんとお父さんがいた。
「お母さんとお父さん…残念だったね。」
「ごめんね、何の力にもなれなくて…これからは存分に頼ってね!時雨ちゃんは私達の子供同然なんだから…!!」
「にへへ、おじさんおばさんありがとう!!それだけで十分だよ、私には烈もボスもいるし!」
「ふふっ、よかった!」
「よぅし、時雨ちゃんは何が好きなんだい?今日の夕飯は時雨ちゃんが好きなものにしよう!」
「えー、そんな悪いですよ〜」
「気にする事ないのよ!ボスからお金貰ってるし!」
「時雨は寿司が好きだぜ。」
「ちょ、烈…。」
「じゃー父ちゃん!今日は寿司にしようぜ!」
「もちろん!」
そうして烈を含み魅艶とおじさん、おばさんと寿司を食べた。やっぱり日本食はいいなぁ…!!
「はーっ、おやっさん、やっぱり酒はいいな!」
「ははは、でも今や烈君が先生とは時の流れを感じるねー!」
「もう、二人とも飲み過ぎないで下さいよっ!」
烈はおじさんと飲んで、
「リョーマに会ったのか?」
「うん。ナマイキレッド!」
「ははっ!懐かしいなサムライブルー!」
「魅艶は…ブラックペッパーだよね。」
「そうそう、なんで胡椒にしちゃったんだろう俺ね。」
私は久々に会った幼なじみの魅艶と話した。魅艶こそ私の唯一の日本の友達。
「え、全国で一位だったの!?凄いじゃん!」
「まぁ中学生だけだからな。」
「いやそれでも凄いよ!」
「時雨も入らねーか?剣道部!」
「入りません。小さい頃からそうだったでしょ?勝負に勝って試合に負ける。」
「だって屈んだり背中取ったりするからよー。そりゃ反則負けになっちまうよ。」
「フフン、私はBGだからな。」
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