honeybee 67
時雨の顔は少し赤い。


「時にリョーマくんと時雨は恋人じゃないの?」
「え…」
「ななな何言ってんの!?」
「あははっごめんごめん!仲良しだからそうなのかなーって!ちなみにリョーマくんならどんとこいだよ!」
「やめて下さいよっ」
「時雨じゃ不満だとでも…?」
「滅相もないですッ!!!!」

(スピカさん/ボス黒っ!!!)


スピカはクスクスと笑ったままだ。


「―と、冗談はさておき、すでに魅艶くんのお父さん達には言ったんだけど年を明けたら時雨はサウジアラビアに行かなければいけないんだ。」
「「サウジアラビア!?」」
「………。」
「短い間だけど、多分…時雨が自由に学生生活を送れるのはこれが最後だと思うんだ。だから本当によろしく頼むよ。特別に何かをしなくてもいい。時雨の側に居てやってくれ。」
「もちろんです!!」
「必ず時雨に最高の時間を過ごさせます…!」
「うん!」

「ありがとう、恩に着るよ。もしBGが必要になったり困った事があったらこのスピカ・ハニーを頼ってね!」
「ははっ!BGが必要になる事は絶対にないです!!」
「あの…ボス。」
「なんだい?リョーマくん。」
「夏休みになったら暇を作ってくれませんか?」
「え?」
「時雨は…本当に貴方の事が好き何です。昨日も今日も、時雨は凄くうれしそうで…楽しそうなんです。」
「ちょ、リョーマ!ボスは忙しいんだからそんな無理」
「時雨は頼めないから。」


言うとスピカは黙ってしまう。


「……それは、難しいかな…。」
「ほ、ほら……っ…」
「でも!俺も時雨と時間を作りたいし!約束するよ。時雨、夏休みなったら遊びにおいで…?」
「いいの…?」
「うん!」
「ありがとうございます。」
「ふふっ、時雨、本当にいい親友を持ったね!」
「うん!!」
「よかったな時雨!リョーマナイス!」
「フン…」
「えへへ、ミツヤも行こ!ね、いいでしょボス?」
「もちろん!」
「よっしゃー!」
「リョーマくんも一緒に来てね!」
「あ、はい…!」


もう一度スピカは笑うとそのまま夜も遅いという事で解散となった。





明日でこの合宿も終了である。

(時雨、本当にいい仲間に恵まれたね。おかげで安心して仕事に戻れるよ。)










僕が幸せである為に、僕の大切な人がせでありますように

(C)風雅


≫おまけ

「ひいぃ!痛い!痛いですギブギブギブ!!!」
「俺の心の方がよっぽど痛いから。むしろ俺が痛いから。」
「いーいじゃーん!事実じゃん!」
「言い降らす事ないでしょー!?もう時雨なんて大っ嫌い!この馬鹿馬鹿!馬鹿!カス!!」
「ちょ、リョーマ言いす…」
「何だって?」
「何でもないですすいませーん!!!!!」


固かった時雨の体の筋は、この日を堺にびよびよに柔らかくなったとか。





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