honeybee 24
「ちゃんと見たからね!カッコイイ所!」
「カッコイイ人にカッコイイだなんて言われても微妙…。」
若干不機嫌である。
「何拗ねてんの?護るのは当たり前でしょ!私はBGだもん。それに私がカッコイイのは仕方ないよ!元からだから。」
「ナルシストかよ。」
「時雨ー!!」
「!」
「げっ、烈だ。」
そこで烈から呼びだしをくらった。どうやら休憩時間は終わりを告げたらしい。
「じゃぁもう行くね、リョーマ。」
「ん?」
「 」
「!」
「負けず劣らずだけどね。」
ボソッと何かを呟くとブンブン手を振り、修業場へと帰って行った。
「なんて言われたんだよ〜」
「…秘密」
桃を少し恥ずかしそうにあしらうとリョーマはそそくさとコートを出て行く。
その顔はほのかに赤く、嬉しそうに目を細めていた。
そして、海堂に勝った事を報告した後、少したってからすぐにテニス部は解散になる。
『かっこよすぎて思わず見惚れちゃった』
(なんでこんなに嬉しいんだろう…?)
そんな事を考えながらリョーマは男子更衣室に入った。
思いだす度に口元が緩み顔が少し赤くなっている事を彼は知らない。
これが"侍武勇伝"の全貌。
無様に死ぬもまた一興
≫おまけ
※会話のみ
男子更衣室
桃「えっちぜーん!誰なんだよあの美少女!」
越「桃先輩またっスか?」
不「え、美少女?」
海「確かに美人だった…。」
越「あんたまで食いつくのかよ!」
手「じゃぁ越前、明日の昼その子を呼んで昼食にしよう。」
越「部長!?」
菊「俺も参加だにゃん!」
河「可愛い子か〜興味あるな!」
大「ところで名前は?」
越「皆来るんスか」
乾「1−2、サーフ部所属露原時雨。親はいなく現在ミツヤの家で居候中。謎多し。だな?」
越「はい。」
手「ミツヤと居候とは…。」
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