rabbit 106
fifth day

「超ウケるよね!」
「ひぃぃいい!!死にてェー!!!!」
「うぉ腐る!泣きたい!!!!」
「いや泣きたいの私だよ、あんなうなされるなんて。」
「じゃぁ起こせよ!」
「困った顔も可愛い!!」
「このサディスト!」


朝食中、やはり兎京は昨日あった出来事を話していた。


「ま、でも寝相なんてしかたないじゃーん?不可抗力だ!」
「なら、あたしも不可抗力だ!」
「今日は気が合うんだね、二人は。」
「「ちょっと黙っとけ重吾!」」
「わー息ぴったり!」
「ふっ…」


皆朝っぱらからハイテンションである。


「「「ご馳走様ー」」」
「食べ足りなーい!」
「その辺の草でもかじってろ。」


そして現在、朝食終了である。


「あ、そういえば前々回行った任務でさ、怪しい商人からキャンディー買ったんだ。調度5個あるし…食べる?」
「食べるー!」
「またお前は怪しいものを…。Twitterキャンディーじゃねーだろーな。」
「黒いローブを身に纏った怪しいお爺さんだった。」
「毒とかじゃないだろーな。」
「でも美味しそうな色してるね。」
「ものは試しだ!とりあえず食べてみよう…!!」


取り出したキャンディーを配る。


「一斉に食べよう!怪しいから。」
「兎京は変なもんばっか買うな…」
「好奇心旺盛だからね!」
「とりあえずお腹空いた!早く食べよ!!?」
「てんめー折角朝食作ったのに失礼なヤツ!」
「はい、じゃぁせーので食べようか?」


ガサガサッ と包み紙を取り、食べる準備。


「せーのっ」

ぱくっ!

「「「「「!!?」」」」」






口にいれた瞬間、飴は一気に解け…





「わぁストロベリーだぁ〜」
「甘っ!」


甘い甘い苺の味が咥内に広がった。


「つかこれ一瞬にして解けちまったじゃねぇか。」
「キャンディーではない…?どうやら失敗作みたいだね。」
「ちぇーっ!」
「全然腹の足しにならかった…。」
「美味かったー!」


何もおこらなくてがっかりする反面、少しほっとする。


「じゃぁ、キャンプ道具しまって、進みますか。」
「だな…。」



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