rabbit 4
※REBORN!より並盛トリオ友情出演

「兎京!」
「兎京、大丈夫か!?」
「ツナ…獄寺……。」


目をさましたら真っ白い天井と、今にも泣きそうなツナと獄寺がいた。


「や、山本呼んでくるよ!兎京のこと頼むよ獄寺くん!」
「はい、十代目!!」


ツナと獄寺は同じ9班のメンバーで、山本は"先生"とつけてはないものの私達の担当上忍だった。

私よりちょっと出来の悪いツナと、ツナ命の出来のいい獄寺。そしていつも優しいが怒るとお腹が真っ黒になる山本……先生。


「ごめんね、獄寺…。」
「お前が謝ることじゃねーよ…。」
「中忍試験近いのに、誰か一人補充しないとね。」
「ば、バカ言うな!お前が戻ってくるまで待ってっからよ、十代目だってそう言ってた、野球馬鹿だって!!」
「ごめんね……。」


ハチャメチャだけど、私はこの9班が好きだった。だからこそ、迷惑はかけられない。


「私は足手まといだから。」
「何言って」
「足手まといはそのままチームの死に直結する。」
「足手まといになんかならねーよ!」
「印を組めない忍者なんて忍者じゃないよ。」
「!!」
「体術だってそんなに得意じゃないし。だから私は、」


こんな綺麗事、本当は現実から逃げる口実に過ぎないんだけどね。


「兎京ー!目ぇさましたのな!」
「兎京っ」
「言うなよ、」


そんなの分かってるけど、でも私はムリだ。


「言うな、兎京っ」
「え?」
「?」

「私は忍をやめる。」
「「!?」」
「……っ、」


ナルトみたいに負けない根性があったら、
リー先輩みたいに強い勇気があったら、

私は忍をやめなかったのかな。



「何言ってんだ!片手がなくたって忍にはなれる!諦めるなよ!!」
「そうだよ兎京、俺と獄寺くんと山本と兎京、四人揃ってこその9班だろ!?」


弱くてごめんね。
















Rabbit




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