rabbit 85
「な、なんだよキスはキスだろ!」
「ほっぺチューって…」
「唇にはこんなテキトーな場所でキス出来るか!」


にぃっ、とまたしまりがなく笑うと体を起こしサスケに抱き着く。


「サスケ可愛い〜〜〜!」
「なっ!」
「おはよっ!サスケ!!」
「…あぁっ」


そんなこんなでテントを出て、二人は朝食へとありつく。


「おはよ!皆ぁ!!」
「あぁ!おはよう、兎京。」
「おはよー。」
「おはよう。よく眠れた?」
「うんっ!ぐっすりだったよ!!」

ガタッ

「今日も香燐が作ったんだよね?美味しそう!」
「美味いに決まってんだろ!」
「あはは、いただきます!!」


そういい朝食を頬っぺを膨らませながらもぐもぐと美味しそうに微笑んだ。


「おいしいよっ!」
「へへ、よかった。」


4人も朝ごはんを食べ始める。空は快晴、澄んだ空気、鳥達のさえずり…なんとも穏やかで気持ちのよい朝だ。


『いい加減にしろよ…』
「「「「!」」」」


そんな中で、ドスのきいた低い低い声が兎京の口から放たれる。だが当の本人は気付いてないらしく朝ごはんを食べ続けていた。


「兎京…今、なんか言ったか?」
「え?何も言ってないよ?」
「……空耳か?」
「全員が?」
「………昨日のアレのせいじゃないのか?」
「アレ?」


首を傾げる。そんな兎京とは裏腹に、4人の頭の中では昨日の疑問点と今の"兎京"の姿が走馬灯のように駆け巡る。
そして、


((((どこかおかしい、兎京じゃない…!!))))


やっと、兎京の異変に気付いたのだった。



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