vampire 68
Attention please!

偕成社ディズニー映画小説版
パイレーツ・オブ・カリビアン
〜呪われた海賊達〜

を舞台に創作しております。
これらに関係する出版社、作者様等には一切関係しておりません。

* * * * *





――メキシコ湾の南に広がるカリブ海はどこまでも青く、海底まで見通せそうな程美しい。
しかし、はるか昔のカリブ海には濃い霧が立ち込める日になると、海賊達を乗せた黒い幽霊船が現れるという不気味な言い伝えが残っていた。

黒い船体、黒い大きな帆、血がこびりついた帆柱と甲板、交差する二本の骨と髑髏を白く染め抜いた黒い旗。
幽霊船の海賊達には恐ろしい呪いがかけられていた。その呪いのせいで海賊達は永遠に航海を続けなければならない。





安らかに眠る事さえゆるされなかった―――。






今から時を遡る事約8年、両親が亡くなってから2年がたった頃の事だった。
彼女らと出会ったのは。


「宝っ!!もう、どこ行ってたの??」
「お嬢様…、ごめんなさい、私………。」
「お嬢様じゃなくて"お姉様"でしょ?宝は私の大切な遊び相手なんだから!そんな他人行儀なの嫌だわ。」
「ですが…私はお嬢様の…」
「"お姉様"!」
「お姉様のボディーガードですから…」


身を追われイギリスの町で泣いていた時、宝は"お姉様"の父親に宝の強さを買われボディーガード謙遊び相手として雇われたのだ。
ちなみに、この時の宝は9才。"お姉様"は12才だった。

平々凡々、人並みに幸せな生活を送っていた宝。

イギリスからジャマイカ島の港町ポート・ロイヤルへ引越しをしている時、事件は起きた。



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