vampire 4
「やった!合格だ…!!」

ここはアメリカのラスベガス。3月に突入してすぐに私の家に手紙が届いた。日本にある並盛高校の合格証書である。
私はエクソシストやマフィアによく狙われる。その為色んな国を回って来た。そんな時に目をつけたのが平和ボケしたJapan!並盛なんて明らかに平和そうな町だ。だから私はそこに引っ越す事にした。高校ってヤツにも行ってみたいから2年から編入する事に。

この春、4月から並高の2年生だ。

引っ越しとか編入とか制服採寸とか色々面倒だったけどそれはもうワクワクして始業式が楽しみで仕方なかった。


本日は並盛高校の始業式。

「あ、あの、こんにちは!私笹川京子って言うの。よろしくね!!」
「こ、こちらこそよろしく!!私は日和宝。宝でいいよ」
「日和宝…最初外人かと思ってたわ」
「えーっと…」
「黒川花。花でいいわ」
「花に京子ね!私は日本人であって日本人じゃない者…」
「ハーフか」

(てゆーか"人"じゃないんだけどねー)

「ちょっ!?今かっこよく言ったんだけど!?」
「カッコイイってゆーか若干中二病みたいだったわよ。」
「んな!」

まぁそんな感じで私は京子や花と友達になれた。その繋がりで綱吉とも。

「沢田綱吉…?」
「よ、よろしく!」
「こちらこそ!」
「あら?沢田ったら京子というものがありながらぁ〜」
「え、ち、違…!」
「花ってば変な事言わないでよ!」

どうやら京子と綱吉は両思いらしい。
それにしても、沢田綱吉…どこかで聞いた子のある名前のような気がする。…気のせいだろうか。記憶の糸を手繰り寄せていると前側のドアから大きな声が聞こえた。

「十代目〜!!」
「獄寺君、ホームルームはもう終わったの?」
「はい!帰りましょう!」
「うん、じゃぁね皆!」
「また明日ねツナくん!」
「また」
「バイバーイ!」

綱吉は銀髪のビジュアル系と思しき人に連れられ帰って行った。あの人が綱吉の友達とか意外、人は見た目に依らないってことか。てゆーかジュウダイメって何!?

「獄寺は相変わらずね、あの忠犬っぷり。」
「獄寺君のアレはもう変わらないでしょ〜」
「あの人ゴクデラって言うの?」
「うん、獄寺隼人くん。理系クラスの天才美形問題児だよ!」
「何その肩書き凄くない!?」
「でも凄くわかりやすい肩書きだよ!頭いいし不良だし!」
「私は同学年なんてお猿にしか見えないけど獄寺は人気ね。親衛隊レベルで。」
「そんなカッコイイの!?あー顔よく見ておけばよかった!」
「宝もイケメンとか興味あるの!?」
「ない」
「やっぱり…」
「やっぱり男は中身で勝負だよね!」
「なんか宝に言われると説得力あるなぁ」

うん、中身。"血"とかね。…っつーのは冗談でやっぱり顔よりハートが大切!!




―――この時の私は「獄寺隼人」とそんな深い関わりを持つなんて夢にも思ってなくて、5分後にはすっかりその存在を忘れていたのだった――。



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