vampire 265
「はぁ……はぁ、んっ………」
「日和……」
「ーー……ん…」
「お前、本当声押さえるよな。」
「だって、恥ずかしっ、っ…うぅっ…」


あぁ、たまらねぇ。なるべくこーゆー事は考えないようにしてたがやっぱりいいな…。いつぶりだ…アレから3年…ここ半年ろくにエロ本もAVも見ずによく頑張ったよ俺。


「ちょっーー!!」
「もう中入れても痛くないだろ?」
「そうだけど…なんか言ってよ!」
「本当にイれる時は言わなくてもわかるよ。」
「なっ、……変態!」
「失礼な奴だな。」


こんなことしてる最中にまさか指いれたくらいでそんなこと言われるとは思ってなかった。

中、すげぇ…!


「……っん…くっそぉ…」
「素直によがれよ。」
「っ………」
「……ふっ、」
「何な……いっ、あ、ちょっと!」
「楽しくなってきた!」
「ちょっ、ダメ…あっ…〜〜っ、」




ガブッ

「痛い!!」
「げほっ!もう痛いのこっちだから!なんなの!?」
「……え?」
「口に指突っ込まないでよもう!はぁはぁしちゃって一体何の夢見てたのか…。」
「……?」


あれ、さっきまで日和とヤッてたはずなのに…。目の前にいる日和はパジャマをしっかり着てこちらを見ていた。指が濡れてる。


「え、指、口に?」
「瓜さまに指なめられてる夢でも見てたの?」
「………。」

「あぁぁあああああ!!!」
「!?」


ゆ、夢オチかよ最悪…!!つーか俺最悪!ああああああ嫌だぁぁあ〜!ない、本当コレはない!こんな夢見るなんて!!


「………。」
「?」


下の方はすっかり元気だ。もうハッキリ言うぞ、中途半端に勃起しててすげて不完全燃焼だ!日和がいなかったらこのまま抜く訳だが腕の中には日和がいるし、トイレで…いやバレるよなぁ…!!


「と、とりあえずお前、今日はもう無理だから!」
「は?」


このまま抱えてたら襲う!腕を日和から抜きばふんと背を向け布団にくるまった。寝よう、もう寝るしかない!!鎮まれ〜鎮まりたまえ俺の下半身!


「獄寺〜」
「うおわぁあ!!おまっ抱き着くな!何だよ!?」
「何だよって……」


ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ、超うしろめたい!てゆーか、あの、今欲情してるんで本当やめて!


「大丈夫?」


ヤバイ!


「触るな!!」
「!」
「あ、いや、その…」
「噛んだの怒ってるの?」
「そうじゃねえ、けど…」


指のあの暖かくてぬめっとした感覚を思い出す。実際には口だったけど…。
ちくしょうなんであんな夢見ちまったんだ!


「……。」


キュッと、弱々しく抱きついてくるもんだから俺はもう…どうしたらいいんですか?


「日和っ…!」
「……何?」
「怒ってねぇから。」
「……どうして、抱いてくれないの?」
「だっ…!」


ハグ!ハグだから過剰反応すんな俺!!どうしようまずいぞ。まだ完全にアイツは元気だ。今抱いたら完全に日和に当たる。バレる、そして引かれる!こいつのことだからまた楽にしてあげようか?とか言うに決まってる!断れる自信ねーぞ!!


「……、腕枕で。」


多少腕が痺れるが仕方無い。俺は仰向けの体勢を維持しよう。


「痺れるんじゃないの?」
「たまにはいいと思ってな。」


二の腕に日和の頭の重みを感じる。俺の胸に乗っかった手を握った。ひんやりしてる、よし、平常心平常心…


ごそっ


「!」


足がぁ!いつものことだが足が片方俺の足に乗っかってる!お前、今夏だぞ!?肌が…!!


「…心臓すごいんだけど、今日はどうしたの?」
「いやいや意味わかんねーし!」
「なんかずっと興奮してない?」
「してない!!」
「…変なの。」


そうだいいぞ、落ち着け俺。このまま全てなかったことにするんだ。
腕枕にしてない方の手で頭を撫でる。よし、大丈夫だ。大丈夫大丈夫…。


「はあぁ〜〜…」
「んっ…」
「!?」
「くすぐったいよ。」


どどどどこから声出してんだ!けしからん!!



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