vampire 229
7月6日

宝と獄寺の携帯にツナからメールが来た。京子とツナと宝と獄寺の4人で並盛山に七夕に行こうとお誘いが来たのだ。待ち合わせは7時にツナの家で集合。もちろん浴衣で、とのこと。


「あ、そうだ獄寺!い、いつキスマークつけてたの!?」
「キスマーク?」
「これ!」


ふぁさっと髪を後ろに払って指差した。確かにそれはキスマーク。


「あぁ、それな。」
「あぁ、じゃない!」
「夜お前が寝てる間。」
「な、なんで…」
「…………なんとなく。」
「なんとなく!?」

「…………」




ボンッ


「!!」
「こんばんみー、若かりし隼人。」
「んな……お前…十年後の日和…?」
「そう。」
「……」
「ふふっ、綺麗?」
「うるせぇっ」
「ねぇ、明後日は七夕だよね?」
「あぁ。」
「お願い、隼人。…並盛山には行かないで。」
「え?」
「お願いよ。」
「ちょっと待て!なんで、そんな…」






「…………」

「獄寺?」
「ん?」
「どうかした?」
「…いーや、明日は仕事出来ねぇから今日たんまりやるぞ!」
「うん!!」






(何だったんだ?昨日の、十年後の日和は…。やっぱり明日並盛山で日和に何かあるのか?)

(日和………)





あのキスマークはその不安からの衝動。

そんな7月6日の夕方のこと。



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