vampire 22
それから数時間後。ツナは思惑通り獄寺の家にやって来た。

ピンポン♪


「にゃ?」


「獄寺君?」
「おーい獄寺ー?」
「出掛けてるのかな?こんなにたっても出てこなかった事ってないよね。」


上からツナ、山本、京子である。


「にゃぁー」
「瓜?」

ガチャッ

「空いてる…」


当の本人達は起きる様子がない。


「!!!」
「宝と獄寺君、だよね…!?」
「…びびったー、血まみれだから心中でもしたのかと思ったぜ。」


ベットの上には血濡れた女と、それを抱きしめて眠る血濡れた男。確かに一見無理心中したようだ。


「ん………」
「あ、獄寺君?」
「ん………日和…起きたのか…?もう少し寝させろ…」
「獄寺君!」
「……十代目!?!?」

ガバッ

「んっ…獄寺…?」
「!日和…起きたのか…」


勢いよく頭をあげた衝撃で宝も目をさました。獄寺は口をパクパクさせている。


「様子見に来たんだけど……大丈夫だね。」
「ははははい!すみません!」
「いや、謝る事ないって!――って、獄寺君…?」
「な、何でしょう…。」
「宝にいやらしいことしてないよね…?」
「し、してないっスよ?」
「キスマークがまた一つ増えてるんだけど!?」
「「え!?」」
「え…」
「…?」


宝の首筋だけでなく鎖骨辺りにもとキスマークが二つになっていた。


(あ、あれ、俺付けたっけ!?)


そういえばうつらうつらしながらなんか付けた様な気がしなくもなかった。

これはマズイ。


「あ、でも、変な事してないですから!」
「宝のワイシャツのボタン結構下の方まで開いてるんだけど!」
「こ、これはこぼれた血を拭いてたからであって…!」
「大丈夫だよ綱吉。何も嫌な事されてないから。」
「そ、そうなの…?」
「うん、私獄寺の奴隷だし。」
「バッ、お前何で今そんな」
「…………獄寺君?」
「ち、違います誤解です!」



/拍手/掲示板/心臓圧縮/vampire
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -