梯子を倒して、窓の外にいる2体のガナードを倒し、窓から屋根に上がる。屋根に落ちていたスピネルを回収したら戦闘開始だ。後ろからはこれないし、ここなら戦うにはもってこいの場所だ。ゲームでもよくお世話になった場所だ。
「ミナト、チェーンソーは俺がやるから他の村人を頼む」
「了解。気をつけてね」
レオンのグロシーンは見たくないんで、本当に勘弁してください。
着々と集まってくる村人の中に一際目立っているのがチェーンソー男だろう。略してチェンさん。レオンは手榴弾のピンを抜けば村人に向かって投げる。
「うわああっ」
少し経った後に爆発する。色々なものが撒き散らされ思わず眉を顰めた。本当、グロいです。チェンさんはというと…え、何で生きてるの。いや、ゲームでもしぶとかったけど、え。現実でもこんなにしぶといの?
「チッ、しぶといな…」
「レオン、下で戦ってくるよ」
ここにいても、邪魔になるだけだから下に降りて戦おう。そのまま下へジャンプする。レオンのように、受身をとる。受身を取らないと足を怪我してしまいそうだ。
「よーし…、頑張るぞ」
鎌を構えた女のガナードがいる。湊は深呼吸をしながら銃を構えた。神経が研ぎ澄まされていくような感覚。頭に狙いを定め引き金を引く。パンッという銃声が響く。
ガナードはくしゃりと足から崩れ落ちた。
「倒せた、?」
どうやら、ヘッドショットを決めれたらしい。ほっとするのも束の間、湊の周りにはガナードが複数近づいてきていた。ハンドガンで足を狙って跪かせた後に蹴りを入れ、倒れた所を狙って続けざまにハンドガンで撃つ。
そんなことを繰り返していれば教会から鐘が鳴り響いた。鐘が鳴り響けば突如戦意を無くし武器を落としながら教会の道に繋がるドアに向かっていった。
いつの間にかレオンも傍に来ていてガナードたちの動きを見ながら誰も居なくなった村で「どうなってる…?」と呟いていた。
そして、レオンが通信機を取りハニガンへ連絡を入れていた。湊はハンドガンをパーカーのポケットに突っ込めば何か良いものが落ちていないか辺りを探ることにした。
「お、ハンドガンの弾発見」
探してみれば結構、色々と見つかるものでハンドガンの弾やら何やらを見つけることが出来た。レオンのところへ戻ればちょうど通信も終わっていたようで、見つけたハンドガンの弾をレオンに渡した。
「これ、落ちてたから拾ってきた」
「ありがとう。ミナトは怪我はないか?」
「うん、大丈夫だよ。僕も、ここまで戦えるとは思わなかったけど」
「才能があるんだな」
とか、色々と冗談を交えながら農場へと向かう門を開けた。