06

裏道を通って村へと進入する。途中、ハーブらしき植物を見つけたのでちょいちょいと、レオンの服を掴んでレオンに聞いてみる。

「レオン、これ何?」
「これは…ハーブだな」
「ハーブ…食べるの?」
「食べたり、傷にすり込んだりするな」
「へぇー…」

長年気になっていたハーブの使い方が分かった。食べたり、傷にすり込んだりするらしい。これを食べれば体力を回復したり出来るのかと思うとちょっとわくわくする。味は、どんな感じなのだろう。ミントみたいな感じなのかな…。葉っぱをちぎってポケットに入れておこう…と思ったらレオンがケースを貸してくれた。

「Agarralo!」

「うわっ、見つかった! ど、どうする!?」
「落ち着け、あの家に入るぞ!」

レオンにどうするかと尋ねれば、一軒の家を指差す。あの家って、もしかしなくても、あれですよね。

近づいてくるガナードにレオンは的確に撃って怯ませ、その隙を狙って蹴りを入れていた。湊は慣れないハンドガンで四苦八苦しながらもガナードを倒していた。

家に慌てて入り込みレオンが扉をしめた。小さな窓枠から覗けばチェーンソーの音が聞こえてくる。うわああ、チェンさんだ。うう、ゲームでのトラウマが蘇ってきそうだ。

「レオン! これでドアをふさごう」

湊は棚を指差し、レオンは棚を使って扉を塞いだ。その時、二階から窓が割れる音がした。レオンは「Shit!」と吐き捨てた。

「おっもい…!」
「大丈夫か?」

湊は木で固定された窓を塞ごうと棚を移動させるが重くてなかなか進まない。レオンが押すのを手伝ってくれた。そういえば、1階にはハンドガンの弾があったような…。色々と見て回れば見つけることが出来た。

「レオン、ハンドガンの弾を見つけたよ!」
「そうか、ミナト! 2階へ行くぞ」
「OK!」

二回にあがれば、真っ先に眼に飛び込んでくるのはショットガンだった。ショットガンを取り、レオンにどうするか聞いてみる。

「レオン、ショットガンあるけど…」
「ショットガン…? 何故、こんなところに…」

レオンの言いたいこと分かる。本当、なんでこんなところにショットガンとか手榴弾とかあるんだろうね。ついでに、手榴弾も回収しておいた。そして、お金とベッドの上にあるショットガンの弾も。

「これってお金だよね?」
「そうみたいだな…。一応とっておくか」

うん、これから先武器商人と会うならお金は大事だもんね。


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