01


あれから(前回)、色々と準備し私服に着替え列車に乗り込んだ。久しぶりに3人で列車に乗ったなァ…。まず…………あー、何だっけかなァ…。とりあえず、何かレト教だかなんだかの街――確か、リオールだっけか――に行くんだよなァ…。


列車に揺られて数時間。俺らは、街についた。



歩き始めたのはいいのだが、ぴたりと前を歩いていたエドが立ち止まる。


「あ? どうした、エド。」

「いや、兄貴…。何か、腹減ってこねぇ?」


「は…? 腹減ったなら、飯にするか…?」


何を言うかと思えば、そんなことか。エドはすぐ近くにあった、カフェのような場所を指している。


「親父、こいつにオレンジジュースとなんか適当に。あと、俺に珈琲を頼む。あ、アイスでな。」

「あいよー。」

そして、すぐに注文したものは出てくる。エドは嬉しそうな顔をしながら飲み物を飲み、食べる。俺も、珈琲を飲む。まぁ、いけるんじゃねぇか…?


『私は太陽神の代理人として汝らが父』


ふと、聞こえたラジオ。どうやら、ラジオで宗教放送をしているらしい。特に興味も無い俺もエドもアルも興味の無さそうにしている。

「………ラジオで宗教放送?」


「神の代理人って…なんだそりゃ?」

フォークを咥えたまま言うエドに「行儀悪ィ。」と肘で腹を小突き、エドは顔をしかめる。俺は、グラスに口をつけながら、話を聞いていれば、店主は疑問を抱いたような表情で言った。

「いや、俺にとっちゃあんたらの方が『なんだこりゃ』なんだが…」

「あんたら、大道芸人かなんかかい?」

二言目に言った言葉に俺とエドは噴いた。俺は、気管に珈琲が入ったようで思いっきりむせた。

「げほっ、ごほっ…喉痛ェ…」

「大丈夫? ルキ兄さん…。」

アルは背中を擦ってくれている。有難うなァ、弟よ。俺は、アルみたいな優しい弟を持って嬉しいぜ…っと。そろそろ、話に戻ろうか。若干、涙目になっているのは、仕方ない。痛かったんだからな。


「あ、あのなおっちゃん。俺たちの何処が大道芸人に見えるってんだよ!」

エドは店主に向かって言う、が店主は「いや、どう見てもそうとしか…」と。いや、俺らの何処が大道芸人…って、あぁ。アルか、アルが鎧だからか。


まぁ、流石に街中で鎧来て歩く奴はいねぇからなァ…。
それにしても…大道芸人か…笑えるな

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