02


――ガコッ!
ルキフィスは思いっきりゴミ箱を蹴っていた。周りの部下たちはビクッと驚き、蹴りを入れたルキフィスを見る。最近、仕事がありすぎて睡眠もろくに取れていないためか、イライラしているようだ。眠いのを我慢して仕事をしている。

そこに、ガチャリとドアが開く音がした。ノックしろよゴラ…何て思いつつもドアから入ってくる人物を見た。入ってきた人物は良く見知った顔だった。そう、ルキフィスの弟たちのエドワードとアルフォンスだった。


「あ?んだよ、エドとアルじゃねェか。どうした?」

「いや、今日は大佐に用があったからな。ついでだ」


「旅の方はどうだ?」と聞くとぼちぼち、と返した。まぁ、そりゃそうだろうな…。賢者の石なんてあるのかどうかさえわかんねぇのに。つまんない仕事ももう厭きたし、エドたちの旅に同行すっかな…何て、考えてれば早速行動あるのみだ。


「ちょ、エド。俺、用あるからロイのところで待っててくれ。良いな? てか、行け。さっさと」


少し、黒い笑みで言えばエドとアルは「行って来ます!!」と大声で言った。



ロビーの近くにあった電話から大総統へ電話をかけた。


2、3回コールが鳴った頃だろうか、ガチャリと音がしてつながった。

「あ、もしもし? ルキフィスだけど、キング・ブラッドレイさんだよなァ? つか、それ以外にねぇもんな。」

と少しふざけた様な+黒いというか荒い口調で言ってみた。すると、


「どうしたのだね? ルキフィス」

「いや、エドたちの旅に同行してェから休暇くれ。」

「流石に、無理だな。」


「何強調して言ってんだよ。テメェ。ふざけんなゴラァ。チッ、んじゃ、旅の途中で寄った町、村とかの報告必ずすっから。あと、大事な用あるときは中央とかに行く。てか、俺は元々中央所属なのになんでこっちにまで来て仕事しねぇといけねぇんだよ。

それじゃ、駄目か? つか、OKって言わないと軍壊滅させっぞ。」


「……それなら、良かろう…。ただし、二日に一回は連絡よk「うっせェ!糞ジジイ!」(泣)」

「1週間。1週間に一回は連絡してやるから我慢しろ…(呆)」

何だかんだで大総統に好かれているみたいな俺はエドたちの旅の同行許可ゲットだぜ。(ポ○モン風に)

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