SSS『1123』
2014/11/23 23:07
幼少時代.
「ペル。きょうはなにをして、あそぼうか」
「そうだな。みちにおとしあなでもほろうか」
「おもしろそう! やろう」
「こら!お前たち! また何かイタズラするつもりだろう!!」
「うわ、チャカだ!」
「にげよう、ペル!」
「まて!」
「うわあああ」
「こわいよおお」
十代.
「なあ、チャカ、ペル」
「うん、どうした?」
「今度の休み、丁度川蟹の豊漁期らしいから、サンドラ沿いの屋台にでも食いに行かないか?」
「おお、いいな、行こうか」
「ペルの背中に乗せてくれ、そうすれば早く着くから」
「良いぞ」
「なあ、チャカはどうする?」
「…うん? いや、私は遠慮しておこう。」
「えっ、何でだ?」
「…丁度用事が入ってしまってな。悪いが、二人で行ってきてくれ」
「えー…」
「それに、ペルの背中に二人で乗るのは定員過剰だろう」
「それもそうだな」
「分かった、じゃあチャカにはお土産を買って行くよ」
「ああ、二人とも、楽しんできてくれ」
二十代.
「………はあ…」
「…どうした、ペルよ。ため息なんかついて。」
「…なっ! チャカ!いつの間に!」
「またあいつの事でも考えていたのか?」
「いや、ちがっ…!」
「おーい、チャカ、ペルー!」
「!」
「うん? どうしたんだペル、顔が赤いぞ」
「おお、丁度いい所に来たな。実は…」
「チャカ…!余計な事を言うな!!」
「…? どういうことだ?」
「………はあ…ペル。お前、そんな事では何時まで経っても進展しないぞ…」
「余計なお世話だ…!」
「??」
ペルさん軍吏長交際.
「………はあ…」
(………やっとあの二人がくっ付いたのは良かったが…それはそれで寂しいな……)
へんたいに付きまとわれてる時.
「何だかんだ言って遠ざけているが、チャカもあの子の事を気に入ってるんだろう?」
「……別に、そんなことは…」
「やり方は過激だが、あの子もチャカを慕っているんだ、答えてやってもいいじゃないか。なあペル」
「全くだ。白黒はっきりさせないと気が済まないお前らしくもない。」
「……お前らな…」
「チャカも色恋沙汰には疎いんだなー」
「鈍い奴だ」
「お前らだけには鈍いだなんて言われたくない!!」
へんたいと交際することに.
「チャカさまー!チャカさまー! ぎゅーっとして下さいませ!」
「……はいはい」
「……チャカの奴…幼児偏愛者だったのか?」
「国王!これは一大事! そのような者に幼きビビ様の護衛を任せる訳には…」
「……いえ、あの…」
「お待ちくださいイガラムさん!」
「チャカは決してそのような性癖を持っている訳では無いのです!」
「あの少女のような女性はただの、」
「チャカの幼妻です!!」
「……お前ら、擁護になっていないぞ…」
1123
(いい兄さんの日)
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ちびっ子ペルさんと軍吏長がわあわあイタズラしてるのを発見してガミガミ叱るチャカおにいちゃんとか、ティーンペルさんと軍吏長とチャカさまで飯に行こうという話になって二人をくっつけようとして、自分は「用事があるから」とか言ってさりげなく身を引く兄さんチャカさまとか、二十代の二人が依然くっつかないのでイラッイラする兄分チャカさまとか、二人がやっとくっ付いたけどそれはそれで手のかかる可愛い弟妹がいなくなったようで寂しい兄さんチャカさまとか、へんたいに付きまとわれてる時(未交際)に「チャカもあの子に気があるんだろー」「鈍いなあ」とか二人に言われて「お前らだけには鈍いなんて言われたくない」ってキレるチャカさまとか、あとロリBBAへんたいとお付き合いし始めて「幼児偏愛者か?!」ってチビビ様の側近外されそうになったチャカ兄さんを「いや、違います」「あれはチャカの幼妻です」ってフォローしてフォローになってないとまたキレられるペルさんと軍吏長とか、とにかく書きたかった。おわり。
チャカさま本当にいい兄さん。